マリー・アントワネット | 想像と好奇心でできている

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これは映画館で見ました。

14歳でフランスとの同盟のために、オーストリアから嫁いだマリー。

出てくるドレス、靴、扇子、マリーが流行らせたといわれている、
今見ると奇抜な髪型、お菓子など、色とりどりでかわいくて、色使いが女性的でした。
それと、クラシックが流れそうなシーンにロックが流れるんですけど、それがいい感じで合ってました。

今までマリー・アントワネットに対して「パンがないならケーキを食べればいいじゃない」
と言って民衆の怒りを買った、自己中で世間知らずな女性、ぐらいにしか思っていなかったけど、
この映画で、かわいそうな人だったんだな、と思いました。
それに、この言葉、本当は言ってないそうです。

好きなだけ欲しいものが手に入って、どんなに物欲を満たすことができても、
夫はまったく自分に興味がなく、好きになった人とはいっしょにいられない。
それって幸せとは言えないよなぁ。
あんなに朝から夜まで人に見られ続ける毎日だったら、精神的にも耐えられないだろうし、
そりゃ隠れ家つくって、普通の暮らしをして、そこに友達だけ呼んで、ってなるよ

陛下に愛人がいて(その愛人がいっつも派手なドレスばっかり着ていて、
周囲の貴族から下品と言われてる女性。誰よりも目立つ赤いドレスなど、色が印象的)、
陛下が病気になった途端、その寵愛を失ったために宮殿から出て行くことになるんですが、
亡くなる直前、陛下がその愛人を呼んでくれ、と言うんです。
でも、もう宮殿を去りました、と言われて、息を引き取る。このシーンが印象に残りました。

世継ぎをつくって同盟を強化するための政略結婚だったとはいえ、
二人の子供の母親になったマリーは幸せだったんですかね。
ウィキペディアによると、財政が赤字になる程お金を使って遊んでいたけど、
母親になった途端、ギャンブルをやめたそうです。
その娘役の女の子がめっちゃかわいかったです。

てっきりマリーが処刑されるところまでやると思っていたら、
ヴェルサイユ宮殿に民衆が攻めてきて、マリーがそれを見下ろし、
翌日ルイと馬車に乗って、外の景色を見てる。
そして誰もいなくなった、ボロボロになったヴェルサイユ宮殿の寝室が写って、終了。
斬首刑だから残酷なシーンになるし、そこまで見せなくてもいいのかもしれないけど、
マリーが斬首台に立つ前ぐらいまでは入れても良かったと思うんですけど。
でも、一人の女性としてマリーを見ることはできたな。
最後のあの寝室のシーン、「ヴァージン・スーサイズ」の
姉妹のいない部屋の中がゆっくり映るところとちょっと似てる。

監督のソフィア・コッポラが好きなので期待して観たんですが、
私の期待が大きすぎたんですかね。ちょっと長く感じました。
ちなみに、映画が終わったあと、この映画のフライヤーがなくなってました。
ピンクがメインのかわいいフライヤーでした。