あなたは走るとき、どこに意識をおきますか?
・腕振りで使う肩甲骨
・脚の動きの中心の股関節
この答えを出すかたが多いのではないでしょうか。
しかし、さらに重要なポイントがあります。
それは、みぞおち(Th12)です。
理由1:大腰筋の付着部
歩きや走りといった移動動作で共通していることは、体幹もしくは重心の移動です。
例えば、真っ直ぐ立った状態から前に倒れてみてください。
そうすると、重心が前に移動し、自然と脚が前に出たと思います。この連続動作が歩きや走りとなります。
走るとき、脚の力で蹴り出すイメージが多いのですが、蹴り出しているのではなく、体幹が移動した際に地面を捉えているだけなのです。
むしろ着目して欲しいのが、自然と前に出た脚の方です。この脚が機能していなければ、ただ前に倒れてしまいます。
この脚は、股関節を支点にした大腰筋が働いています。大腰筋はみぞおちから脚の付け根(小転子)についています。
つまり、みぞおち(Th12)の可動性がなければ、大腰筋本来の機能は低下します。
そして、拮抗筋として働くハムストリングスの機能も必然的に低下します。
その結果、股関節を支点とした動きのバランスは崩れ、怪我もしやすくなります。
理由2:股関節と肩甲骨をつなげる
股関節と肩甲骨は、体幹と四肢(腕、脚)をつなげる重要な場所です。
筋連結でつながりを見ていくと、肩甲骨の内側から前鋸筋、腹斜筋、腹横筋、横隔膜、大腰筋といったように、複数の筋肉が関係しています。
この時に、腹横筋・横隔膜・大腰筋は直接胸椎12番(Th12)に付着し、影響を受けます。
みぞおち(Th12)が固まっていると、肩甲骨と股関節の連動は途切れてしまい、全身の筋連鎖を使って動くことができなくなります。
以上の理由から、みぞおち(Th12)が重要なポイントになります。
ですので、体幹と四肢を機能的に使えるようにしたい方は、みぞおち(Th12)も柔軟に動かせるようにしておきましょう。
[みぞおち(Th12)を柔軟に動かすワーク]
まず、へそから指4本分上を触ります。その真後ろの背中側も触ります。
*触った場所がみぞおちです。
① みぞおち(Th12)を支点に前後に動かします。
② 動かしやすかった方に3回大きく動かします。
③ 左右、捻る動きも同様に動かしやすい方に行います。
みぞおち(Th12)が動くようになると、脇や股関節のワークもやりやすくなります。
ですので、運動する際は、みぞおちの意識を覚えておいてください。
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