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【肩甲骨は寄せずに歩く】
 
ウォーキングやランニング指導で、「肩甲骨を寄せて胸を張って歩くように」というアドバイスをする場面をよく見ます。
 
実際に肩甲骨を寄せて、胸を張って歩いてみると視界が広がり、歩き姿もキレイに見えます。
 
ですが、しばらくその状態で歩き続けると背中や首、肩が疲れてきます。
これは、見た目にキレイな歩き方ではあるものの、身体に負担がかかっているからです。
 
具体的に肩甲骨を寄せて胸を張ると、筋肉はどのような状態になるのでしょうか?
 
・肩甲骨を寄せる→菱形筋と僧帽筋上部・中部繊維の緊張
・胸を張る(=背中を反る)→脊柱起立筋の緊張
 
肩コリや首コリ、腰痛と関連が深い筋肉の緊張を高めていることが分かります。
 
 
「モデル歩きは胸を張って歩いていますが、矛盾していませんか?」
 
 
そう考えた方は少なくないと思います。
 
確かに、ランウェイを歩くショーモデルは胸を張って堂々と歩きますが、日常生活で同じ歩き方をしていません。
なぜなら、同じ歩き方だと肩・首・腰を痛めてしまうことを自覚しているためです。
 
 
モデル歩きは、格好良く魅せるためのパフォーマンスなのです。
 
 
[脇がきくとスムーズに歩くことができる。]
 
脇の下に手を入れて軽く挟んでみてください。
そうすると肩甲骨を外に寄ってくることが分かります。
 
この状態が脇に力が入った状態(=脇がきいた状態)です。
 
脇がきいた状態では、肩甲骨から脇腹に繋がる前鋸筋がしっかりと働きます。
前鋸筋は外腹斜筋との筋連鎖があります。
外腹斜筋は脇腹から骨盤に繋がる筋肉のため、この筋連鎖を利用することで体幹を使って腕を振ることができるようになります。
 
また、歩くときに体幹は回旋しますが、前鋸筋と外腹斜筋を働かせることで回旋動作がスムーズになります。
 
 
[脇をきかせるためのワーク]
①脇の下に手を入れて軽く挟み込む動きを左右10回ずつ行う。
②「前にならえ」の状態から、指を更に奥に突き出して戻す動きを10回行う。
前にならえをする際、指を突き出す際に決して肩が挙がらないように軽く脇を締めるようにしてください。
指を突き出す際に肩甲骨同士を離す(肩甲骨の外転)ことで前鋸筋を働かせることができます。
 
脇をきかせて歩くことができると、胸を張った状態でも疲れにくく歩くことができます。
同じ歩き方であってもどの筋肉が優位に働いているかで、疲れやすさが変わるのです。
 
一流のモデルと、そうではないモデルの歩き方の差は、このように見た目には分からない筋肉の使い方にあります。
 
歩き方だけでなく、スポーツでもただ真似するのではなく、その身体の使い方がわかると、驚くほど速く上達することができます。

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