こんにちは、
体軸コンディショニングのマネージャー山川です。
ランニングやウォーキングの指導現場で、
「肩甲骨を寄せて腕を振りましょう。」
という言葉をよく耳にします。
実は、この使い方は身体を固めてしまうのです。
実際に体感してみましょう。
まず、肩甲骨を寄せて腕を振ります。
そうすると、背中側を緊張させて、体幹の上部を使いながら腕を振ると思います。
これは、肩甲骨の内側縁につく菱形筋が収縮し、両側の菱形筋によって上部胸椎を固定します。
さらに、菱形筋に筋連結している共同筋の僧帽筋や肩甲挙筋も収縮するので、頚椎まで固定されます。
その結果、僧帽筋に筋連結している三角筋が優位に活動した状態で、腕を振ることになります。
肩甲骨を寄せて歩いたり走っている人が、疲れてくると肩が上がってくるのは、三角筋や僧帽筋が優位に活動しているからです。
次に、肩を下げて脇を締めながら肩甲骨を離して腕を振ります。
そうすると、背中側の緊張はなくなり、体幹が回旋しながら腕を振れると思います。
これは、菱形筋の拮抗筋である前鋸筋が収縮し、前鋸筋からの筋連結で外腹斜筋が収縮するので、腕を振る動作が体幹の回旋動作と連動しているからです。
外腹斜筋が使えると、内腹斜筋、腹横筋、横隔膜、大腰筋と筋連鎖することができ、腕の振りを脚の動きに連動させることができます。
このように、腕の振り方ひとつで身体の動きに大きな違いが出てきます。
歩くときも走るときも、評価や指導をする際に、脇が使えているのかどうかをチェックしてみてください。
さらに、脇と体幹と股関節の連動を体感したい方は、、
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