【肩甲骨を立たせる】 | 高橋龍三オフィシャルブログ Powered by Ameba

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[オリンピック選手も立甲を習得している]

 

腕や上半身のパフォーマンスを向上させたい人達に、ぜひ知って欲しい身体の使い方があります。

 

それは、『立甲』です。

 

立甲とは肩甲骨を胸郭に対して立たせた状態です。

立甲ができることによってゼロポジションを広範囲で獲得することができます。

 

ゼロポジションとは、肩甲棘と上腕骨が平行な位置関係にある状態で、ローテーターカフ(肩周りのインナーマッスル→棘上筋・棘下筋・小円筋・肩甲下筋)がバランスよく機能するため、肩の理想的なポジションとされています。

 

投球動作を例に上げると、立甲ができることによってボールを投げきる局面までゼロポジションをキープすることができるため、投球の精度が上がり、肩への負担を下げることができます。
 

立甲ができなければ、肘の位置が肩より前に出た瞬間にゼロポジションが崩れ、アウターマッスルの優位度が極端に上がってしまい、怪我を誘発します。

 

立甲を成立させるポイントは、前鋸筋の優位度を上げることです。

 

『立甲の練習』
①:「前に倣え」をし、指先ができるだけ前に突き出すようにし、脇を締める。
②:①の状態をキープしたまま、壁に手をついて押す。

この練習を精密に行っていくと、徐々に肩甲骨が立ってきます。
立甲を行う際に優位に働く前鋸筋は、外腹斜筋と筋連結しています。
 

これにより、腕を使う際に体幹からの筋連鎖を誘導することができ、安定かつ力強い動きができます。

立甲の練習は、運動パフォーマンスの改善だけでなく、四十・五十肩や慢性的な肩こりの改善にも貢献します。

 


先日、テレビ朝日の報道ステーションで、ボルダリング世界王者 楢崎智亜選手の立甲が紹介されていました。東京オリンピックでの活躍が期待されます。
 

少しずつ、良い身体の使い方が世の中に浸透しているようで感無量です。


 

*よく立甲と翼状肩甲が混同されますが、両者は明確に異なります。
 


・立甲→前鋸筋がきき、外腹斜筋との筋連鎖が働いて体幹の力を誘導できる。
 
・翼状肩甲→前鋸筋の支配神経(長胸神経)が斜角筋や小胸筋によって圧迫されて、麻痺をしてしまう。外腹斜筋との筋連鎖は働かず、体幹の力を誘導できない。

 

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