こんにちは、
体軸コンディショニングのマネージャー山川です。
先週に引き続き、本日も俳優や声優、ミュージカルやダンスなど芸能人を育成している日本芸術学園に講師としてお邪魔しました。
本日は最終日ということもあり、テストを行う講座もありました。
生徒さんをみていると、単語カードを使ったり、ぶつぶつと繰り返し言いながら覚えていたりと必死になっている姿を見て、あぁ懐かしいな〜と思わずほっこりしてしまいました。
同じような経験をしてきた方もいるかと思います。
でも、あの必死さも虚しく、いまはだいぶ忘れてはいませんか?
実は、忘れてしまうのには大きな原因があります。
エビングハウスの忘却曲線にあるように、復習をしなければ簡単に忘れてしまうという話ではありません。
その原因とは、得た知識に関係性を持たせていないからです。
例えば三角筋の場合、付着部(起始停止)や筋の走行、筋収縮時の運動、支配神経などを最初に覚えたかと思います。
支配神経は腋窩神経で、小円筋と大円筋と上腕三頭筋長頭と上腕骨の外側腋窩隙を通って、三角筋に伸びてきます。
さらに、寝違えは腋窩神経の圧迫が原因といった情報がありますよね。その腋窩神経の神経根は、頸椎5〜胸椎1番の腕神経叢から分枝しています。
このことからも、脇の機能に異常があると、首にも影響が出てしまいます。
…といったように、それぞれの情報に繋がりを持たせることで、三角筋という言葉の情報量が格段に増えます。さらに、別の言葉からも三角筋を連想させることができるようになるので、いろいろの角度から三角筋を覚えることになります。
このように、一つの記号に対して複数の意味合いを持たせることを情報の「たたみこみ」といいます。
このたたみこみをしていると、ただ一つ一つの情報を覚えるのではなく、情報ごとにそれぞれ意味合いを持たせることができます。
ですので、解剖学をただ暗記するのではなく、そこからなにが関係してくるのかというところまで一緒に覚えると、より臨床に活かせる知識を得ることができますよ。
構造的な関係性だけでなく、症状の原因を辿っていく関係性の診断方法も、臨床には欠かせません。
体軸セラピスト養成コースでは、症状に対しての身体の関係性を見ていく診断方法を実践を通して習得していきます。
・なかなか改善しない、改善が遅い。
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