京都通になれる雑学知識100 | 龍虎俊輔の独り言-無心是我師-

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歴史作家の龍虎俊輔本人によるブログ。

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《 京都通になれる雑学知識

第 1 章
古都・京都の歴史を知る町歩き

- Kyoto 19 -
おいしいお水取り
「宇治橋三の間」

茶人は凝り性なのか、
同じ川の水でも場所を選ぶという。
「三の間」の水を所望じゃと、
秀吉は、利休は言ったのかどうか
定かではないが、
秀吉主催、利休演出の北野大茶会にも
使われた水だ。


豊臣秀吉も千利休も味わった
「水」の味とは?


水澄む宇治は、
『源氏物語』終盤の「宇治十帖」で知られ、
宇治川沿いに史跡が点在しています。
滔々と青い流れを見せる宇治川に架かる、
全長153mの宇治橋は、
京阪宇治駅からすぐにあり、
その西詰に不思議な出っ張りがあるんです。
宇治川の展望所か?
休憩所か?
この出っ張りには、
「三の間」という
名前が付けられています。

なぜ?
三の間なのか!
その理由とは・・・
橋の西詰から数えて3つ目の柱間に造られているから。
では、
造られた目的とは・・・
ここから釣瓶を川に落とし、
川の水を汲み、茶の湯の水に使うため。
千利休も豊臣秀吉もココから汲んだ水を使用し、
秀吉は、北野大茶会にこの水を運ばせたという
伝説が残っています。

川の真ん中でも良さそうだが、
真ん中は勢いが強すぎて水が喧嘩わし、
不味い。
ならば、川岸はどうなのか?
川岸だと水が澱み、
これを飲むと病気になるとの言い伝えがあるという。
そうなると、
美味いのは、
やはり!
「三の間」から汲み上げた水になるらしい。


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 龍虎 俊輔 
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