《 京都 古寺巡り 》
- 寺社巡りが楽しくなる京都ガイド -
本テーマ 38
〈 善 峯 寺 〉
善峯寺は、
京都府京都市西京区にある寺院。
山号は西山。西国三十三所第20番札所。
善峰観音宗(天台宗系単立)。
桜や紅葉の名所になっているとともに
境内各所から京都市街、比叡山を一望できる。
☆ 本 尊 ☆
秘仏本尊と脇本尊の2体の木造千手観音立像を安置する。
秘仏本尊は木造漆箔、像高178.8cm。
平安時代後期から鎌倉時代初期の作とされる。
寺伝では後朱雀天皇の命により洛東の鷲尾寺から移したもので、
安居院仁弘法師の作という。
開扉は毎月第2日曜及び毎年正月三箇日に行われるほか、
臨時に行われる特別開扉もある。
脇本尊は像高174.5cm。
寺の創建と同じ11世紀前半頃の作とされ、
像全体が黒ずんだ古色を呈する。
寺伝では開山源算の作とする。
京都洛西観音霊場の札所本尊でもある。
四季折々の花に彩られる
桂昌院ゆかりの寺
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紅葉や枝垂桜の華やぎと
松が織りなす風景
1029(長元2)年、
恵心僧都の高弟だった源算上人がこの地に入った後、
草庵を結んで十一面千手観音像を刻み、
本尊としたのが起源。
一時は境内に50余りの堂塔が立つまでに隆盛したが、
応仁の乱で焼失。
徳川5代将軍・綱吉の生母である桂昌院(お玉)が
元禄年間(1688~1704)に再興し、
現在の諸堂を整えた。
桂昌院は西陣の八百屋の娘ながら
3代将軍・家光に寵愛され、
江戸城大奥で絶大な権力を誇った女性。
寺は釈迦岳山の山腹にあり、
階段式に広がる境内には数々の堂宇が並ぶ。
天然記念物である「遊龍の松」の他、
桜と紅葉の名所としても有名で、
約1万株もの紫陽花やサツキ・ツツジも咲く。
回遊式庭園の境内10万平方mから眺める
京都市街は絶景だ!
-≪ 境内最古です! ≫-
☆ 多 宝 塔 と 紅 葉 ☆
~ 重要文化財 ~
賢弘法師が1621(元和7)年に再建。
塔は寺内に現存する最古の建築物で、
内部には愛染明王像を安置。
遊龍の松に囲まれるようにして立っています。
-≪ 桂昌院が再建しました! ≫-
☆ 観 音 堂 ☆
入母屋造・瓦葺の本堂にあたる観音堂は、
1692(元禄5)年に桂昌院が再建したもの。
屋根は昭和初期まで柿葺だった。
獅子が躍るような屋根瓦にも注目です。
-≪ 桂昌院が手植えした桜です! ≫-
☆ 枝 垂 桜 ☆
桂昌院お手植えの枝垂桜は
樹齢約300年。
頭を静かに垂れるその姿からは、
華やかさの中にも風雪の重みが感じられます。
-≪ 国の天然記念物です! ≫-
☆ 遊 龍 の 松 ☆
多宝塔や経堂を囲むように植えられた五葉松は
樹齢約600年で
天然記念物に指定されています。
1857(安政4)年、
花山前右大臣家厚公により
「遊龍」と名付けられた。
= DATA =
《 所 在 地 》
京都市西京区大原小塩町1372
《 交通アクセス 》
JR京都線向日町駅
又は、
阪急京都線東向日駅から、
阪急バス66系統・善峯寺行にて
『善峯寺』下車徒歩8分
《 拝観時間 》
8時00分~17時00分
〈注〉 入山は16時30分迄
《 拝 観 料 》
¥500
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★ 龍虎 俊輔 ★
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