【 悠久の不思議な歴史を巡る旅 】
- 第19回 -
《 建 仁 寺 》
祇園花街の南にある
臨済宗建仁寺派の大本山である
建仁寺の不思議を探訪する旅は
本日が、6日目!
それでは!私と一緒に
悠久の不思議な歴史を巡る旅に
出掛けましょう!
不思議 6
〔 栄西が救った恵比寿神 〕
建仁寺西門を出て、
大和大路路を南へ100m下った所に、
恵比寿神を祀った恵比寿神社があります。
栄西が宋からの帰途に暴風雨に遭ったが、
波間に漂っていた恵比寿神を船中に祀ると
たちまち暴風雨が収まり、
事なきを得たという。
帰朝後、
栄西が建仁寺の鎮守として山内に祀ったが、
応仁の乱後、
現在地に移転されたという。
『都名所車』には
「栄西禅師入唐のとき、
舟中俄かに波風荒く吹いて、
舟中の人々おどろき騒ぐ折ふし、
禅師少しも騒ぎ給はず海上に向ひて拝し給はば、
いずくともなく恵比寿の神体あわはれ給ひ、
舟の舳先に立ち給ふと。
たちまち波風しずまりければ、
それより御すがたをうつしとどめて帰朝の後、
当寺の鎮守となし給ふ」
と記されています。
『山州名勝志』には、
この恵比寿神は、
栄西の祖父からの伝来物で、
日頃大切に身に付けて信仰していたもの
と記されています。
いずれにしろ
栄西が関わり、祀った神様には
間違いないですね。
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★ 龍虎 俊輔 ★
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