[-南禅寺の悠久の不思議な旅-]
4日目の本日は・・・
≪石灯籠≫と≪三門≫の
不思議な歴史に
迫ります!
別格最上位の南禅寺には
様々な不思議が・・・
あります!
南禅寺の参道を歩いていくと
正面に中門が見えて参ります。
その中門を潜り、
右に曲がりますと
開かず門である勅使門が、
あります!
この勅使門を左手に見ると
右手側に見えますのが、
日本三大門の1つに数えられています
三門がございます!
では!私と一緒に
悠久の不思議な歴史を巡る旅に
出掛けましょう!
不思議④‐1 〔 石灯籠 〕
この石灯籠は・・・
三門下段の右手にあります!
高さは、6mに達し、
大きさでは日本有数。
『京都坊目誌』には・・・
「白川石にして希代の大作也。
形六角総高二丈六尺軸五尺六寸。
周囲一丈八寸。
墓石一丈一尺。
銘伝。
寛永五(1628)年九月十五日、
佐久間勝之、之を寄進す。」
と記されています。
また
『都花月名所』には・・・
「各石の部に、
この大灯籠を挙げる。
佐久間勝之は、柴田勝家の元家臣で
大坂の陣で戦功を挙げ、
信濃長沼藩主となった。
上野東照宮にある、高さ6.8mのお化け灯籠、
名古屋熱田神宮の大灯籠も
勝之の寄進で、
南禅寺の石灯籠と合わせて、
【日本三大灯籠】
と呼ばれる。」
と記されています。
日本有数の大きさである石灯籠が、
日本三大灯籠の1つに数えられ、
日本一大きいという
不思議な伝説があるお話でした。
不思議④‐2 〔 三 門 〕
この三門は・・・
中門と勅使門の東に位置し、
上段にあります!
五間三戸の重層門で、
本瓦葺で入母屋造の屋根、
左右に山廊が付しています。
1628(寛永五)年、
大坂夏の陣に倒れた将士の菩提を弔うために
藤堂高虎の寄進で再建されたもので、
天下龍門とも呼ばれています。
『雍州府志』には・・・
「暫く三門中絶。
慶長年中摂州大坂陣の後、
藤堂高虎暫く聴松院に寓する時、
之を嘆き再興す。
高虎、大坂之役に大功有り。
相従ふ者の数人戦死す。
これに於いて自他の結縁となし、
各位の牌を閣上に置き、
之を追善す。」
と記されています。
この三門の上層内部には・・・
聖観音像を中心として
左右に十六羅漢像が安置されています。
そして、
徳川家康像や藤堂高虎像、
金地院崇伝像も
安置されています。
また、
天井には狩野探幽筆である
『天人・鳳凰図』が、
描かれていることから、
【五鳳楼】
と呼ばれています!
楼上から眺めが良く、
歌舞伎『楼門五三桐』では、
三門に天下の盗賊・石川五右衛門が棲み、
都を眺めて
「絶景かな絶景かな。
春の眺めは価千金とは小さなたとえ。
己の目には一目万両。
はてうららかな眺めじゃなあ」とうそぶく
という伝説があります。
この伝説は、
あくまで歌舞伎の創作の話にすぎず、
史実ではありません。
なぜかというと
三門が、建立されたのは、
石川五右衛門が刑死してから
30年後だからです。
三門上の回廊から見渡す
京都市街の風景は、
絶景ですよ!
本日はココまで!
明日の旅は
≪方丈≫と≪方丈庭園≫の
悠久の歴史に
迫ります!
乞うご期待!!
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★ 龍虎 俊輔 ★
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