舞うように 悠然と遊び


駆けるように 優雅に広がり


その一つ一つが さも戯れるが如く


楽しそうに 笑っている


自由に空を舞うその姿は 何物にも囚われず


ただただ思うがまま 風に乗り続ける


やがて舞い降りる その瞬間まで


妖精はそれに乗り 遊園地のように


楽しんで 笑って 時を忘れる


夕焼けとともに 光を湛え


散りばめられた宝石のように 輝き出す


突然の大きな風に 全ては散り散りとなり


一つは水面へ 一つは大地へ 一つは空へ


妖精の導きで それらは戻り 再び舞い始める


優雅に 悠然と さも戯れるが如く


広がり 自由に 舞い続ける


それは 春の知らせ

壮大なる大地 地平線は永遠に続く


万物を愛で 万物を留め 万物を戒む


勇雄たる姿は その大いなる意思により


地を裂き 海を割り 幾度も変える


荒ぶる大地は 全てを飲み込まんとし


母なる大地は 全てを覆わんとする


雄大な 荘厳な その存在は


意気溢れる青年を 終わらない旅へと


未知なる大地へと 光示し導く


遥かなる大地へと 青年を導く


勇敢なる姿は 思いを馳せ


自然と対話し 自然と生き


世界の不思議を知る


青年は知る そして涙する


遥かなる大地は 青年の心


永遠の地平線は 青年の涙


青年はゆく 当て所も無い旅路へ


遥かなる 旅路へ

虚空にたゆたうもの ゆらゆらと


満天の中にただ一つ 散りばめられる


吹き荒ぶ風の中 じっとその身を忍ばせ


静かに 優雅に それを待ちつづける


流れゆく星を見 溶けゆく月を見


何度繰り返したろう 時は満ちた


それは突如 緩やかに 密やかに


虚空にたゆたうものは ゆらゆらと


満天の中に現れ 大きく広がり全てを飲み込むかのように


全てを受け入れるかのように


遠く 永く それを待ちつづけた少年


天への道しるべ 闇への道しるべ


辛く永い時を流れた風は


今 少年を運ぶ


何処とも知れぬ 刻の回廊へ