storage of my life story 16 | 龍慈ryuukeiのブログ

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愛一元の世界ここに在り。
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キッチンダイニングから、鼻をくすぐる【割りした】の美味しそうな香りが漂ってきた。

 

 

誰かのお腹が ‘ぐう~ぎゅるんと‘ 鳴った。

 

すると、笹本の顏が素直に赤くなった。

 

 

「さあさあ!すき焼きが煮えながら皆さんを待ってるわよ、どうぞ召し上がれ~!」

 

 

太郎に続き、雅子の号令も、皆に条件反射を起こさせた。

 

 

全員が大きなダイニングテーブルに着席して、すき焼き大会が始まった。

 

 

「いただきます!」

 

 

その食卓に、新たな顔が加わる。

 

 

笑顔でやって来たのは、法務大臣の柴田正彦と秘書の中野修司だった。

 

 

 

笹本はポカンとしながら、この光景を眺めて言った。

 

 

「これが夢なんやったら、すき焼き食べてから目覚めさせてくれ。」