伝統的な玄米食で、コレステロール値が改善 | 百歳まで健康で楽しい生活を送るためにしておいた方が良い事

今日は玄米酵素 管理栄養士の内糸さんのメルマガをシェアさせていただきます。

健康診断で「コレステロールの数値が気になる」という方も多いのでは。

最近の研究で、玄米に含まれる成分がコレステロール値を改善することが分かってきました。
 

■ 伝統的な玄米食でコレステロール値が改善

コレステロール値が高めの人が、玄米ごはんを1日160g以上、90日間食べると、血中総コレステロール値とLDL(悪玉)コレステロール値の減少が認められました。

これは、玄米に含まれる成分が、コレステロールの代謝に関わる肝臓に働いたためと考えられます。

一方で、血中コレステロール値が正常の人では変動はみられず、基準範囲内で維持されました。

玄米ごはん160gとは、お茶碗1杯くらい。1日1回の主食を玄米ごはんにするだけでも効果が期待できます。

【参考】
日本食生活学会誌 Vol28, No.2 (2017)
全農公式 米消費拡大ポータルサイト「NO RICE NO LIFE PROJECT」
 

■ そもそも、コレステロールってなに?

コレステロールは脂質の一種。
脳や血液、筋肉などに存在し、細胞膜やホルモンの構成成分として重要な物質です。

コレステロールには【LDLコレステロール】と【HDLコレステロール】があり、それぞれ役割があります。


LDL(悪玉)コレステロール:肝臓から血管や組織にコレステロールを運ぶ。
HDL(善玉)コレステロール:組織中のコレステロールを肝臓に戻す。

血中コレステロールが過剰になると、動脈硬化や血栓のリスクが高くなります。しかし低ければよいというものでもなく、低すぎると細胞膜や血管が弱くなったり、免疫力が低下するなどの弊害が現れます。

大切なのは、コレステロールのバランスがとれた状態を保つことです。
 

■ コレステロールの判断基準は?

 

現在は総コレステロール値よりも、LDLおよびHDLコレステロールの比率(LH比)が重要視されています。

LH比は、「LDLコレステロール値÷HDLコレステロール値」で算出します。


基準値は2.0以下、2.5以上だと動脈硬化や血栓のリスクが高くなります。ただし高血圧や糖尿病がある場合、あるいは心筋梗塞などの病歴がある場合には1.5以下を目安にします。

たとえば、LDLコレステロール値が130mg/dl、HDLコレステロール値が50mg/dlという人がいた場合を考えてみましょう。

異常値とされるのは、「LDL(悪玉)コレステロール値が140mg/dl以上」、「HDL(善玉)コレステロール値が40mg/dl未満」なので、どちらにも該当しません。

しかし、LH比でみると「140÷50=2.6」となり、動脈硬化や血栓のリスクが高い状態といえます。
 

■ コレステロール値が気になる人の食事と生活習慣のポイント

1.油脂のとり方を見直す
LDLコレステロールを増やす飽和脂肪酸やトランス脂肪酸(揚げ物、肉の脂身、バターやクリーム菓子など)の摂取を減らし、EPA、DHAなどの多価不飽和脂肪酸を含む食品(青背魚、植物油、豆類など)をとるように心がけましょう。

2.主食を玄米、分搗き玄米にする
玄米の胚芽・表皮に含まれるγ-オリザノールという成分は、総コレステロール値やLDLコレステロール値を下げる働きが期待されます。

3.食物繊維をたっぷりとる
食物繊維は余分なコレステロールの排泄を促してくれます。(野菜類、海藻類、きのこ類など)

4.抗酸化成分をとる
LDLコレステロールの酸化は動脈硬化の進行を早めます。抗酸化力の高い食品を取りましょう。(玄米、緑黄色野菜、海藻類、大豆、ごま など)

5.食べ過ぎに気をつける
過食を避けて、体重管理に気をつけましょう。よく噛んでゆっくり食べることも大切です。

6. 適度な運動を
階段を積極的に使う、待ち時間につま先立ちをするなど、普段の生活に運動を"ちょい足し"するのもおすすめです。

食事と対策について、もっと詳しく知りたい方はサイト「ケアごはん」をご覧ください。

 


コレステロールは私たちの体に必要不可欠なものです。食生活と生活習慣に気を付けながら、バランスを保っていきましょう。

 

今日もブログを最後まで読んでいただき、ありがとうございます。