俺と繋がりがあるTwitterユーザーがオタク系と括っている、メインストリームとは違う層のDJばかりなんだけどさ。
最近、そこの界隈でささやかれるようになったのが
"誰でも簡単にDJができる"状態
になったが故の懸念のご意見である。
細々言い方は違うけれど、簡単に言えば個性がないチープなプレイが目立ち、それで満足して止まっているDJが目立ってきているということだ。
中四国界隈でこんなツイートが出始めているのだから、東京や大阪はもっとそういった人達が多いことだろう。
同様なことは俺も過去に書いた気がするがはてさて。
俺としてはこのままDJが増えて、イベントをやりたい人がゴロゴロ増えていってくれたらいい。
何故か?
風営法取り締まりだったりいろいろあったらしい約10年以上前、更にはディスコ時代と比較して今はサウンドイベントが激減し、会場となる店もどんどん減っているからだ。
安っぽかろうがなんだろうが、アクターでもオーディエンスでも、形はどうあれ音楽シーンに興味を持ってそこに自主的に介入してくる人達が増えてくれたら活性化に繋がる。
とりあえずはそれでいい。
肝心なのはその先だ。
変わり映えのないシーンが量産されてきたらそこに飽きが発生する。
人口が少ない広島では既に大箱でそれが目に見える形になっている。
そしてアクターたるDJはその洗礼をダイレクトに受けることになる。
入り口は簡単だが、客がつかないことには無銭活動であってもDJを続けていくことが難しくなり、そしてなにより貴重な時間を無価値に消費していくことでの脱力に見舞われることになるのだ。
しかしその群れの中で、否そもそも群れてもいないのかもしれないその少数の人達は現状を経て、今そこにない本質的な何かを求めて動き始めることだろう。
メジャーに憧れてそれを追うにしても、独創性を追求するにしても、その彼らは今よりもっと先を求めていくはずだ。
俺としては、その世界の上層に続こうとするそういった人達のピラミッドの、真ん中より少し下の人達が地方に溢れてくれると遊ぶ側としては面白くなるよな〜と思っている。
よくこのままでは文化が衰退するなどと懸念意見が飛んでいるが、人が音楽シーンに脱日常を求め続け、またそこに経済的価値が存在し続ける限り興盛と衰退を繰り返しながら、形は変わるかもしれないがシーンは存在し続けると俺は思っている。
(誰かが言っていたのを聞いただけのような気もする。)
しかし懸念することもある。
残念なことに、その彼らを次に繋げることができるだけの人の出入りがあるアングライベントが地方には少ないのだ。
更に景気も悪い。
遊ぶ人も減っている。
そもそも人口が減っている。
シャッター街も増えてるし。
現実的な問題は音楽うんぬんDJうんぬんよりもそこだよな〜と。
さてさて、本題から少し逸れてしまったが、自身ができるかどうかは置いとくしてだ。
その世界を少しはかじっている俺たちのような半端者はそれを懸念するぐらいなら、今その入り口に立とうしている人達へ、シーンの良いところまで見ることができる道を案内したらいいんじゃなかろうか?
と、俺は思ってます。
Ed