Vestax PMC-06ProA 中古の簡易メンテとその後のレビュー | D3 BLOG in 広島

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俺がしょっちゅう世話になっている店のブースが狭い&機材持ち込み現場が多いという活動状況なので設置しやすくフェーダーの切れが良いミキサーということで、中古マーケットから7000円で購入してきた

Vestax PMC-06ProAである。




またVestaxですか、と言われそうだが良いものが安かったら買う気になるじゃん。

メーカー倒産してるから壊れたらそれまでだけど...



実は上述のお店のブースに同じシリーズの仕様違いがあるので、それなりに使ったことのあるミキサーなのだが

お店にあったものよりこっちの方がノブが回しやすい、そして状態が良い。


音出しは良好で、自室にあるPCV-180ほど音に面白みはないがレコード、Line信号共にクリアな音が出ている。


梱包はかなり丁寧にされていたが、フェーダーがかなりぬるぬるした重い感じになっていて、これではスクラッチの練習をやろうとは思えん。


つうわけでWebで解説ページを調べて、フェーダーのメンテナンスを行うことにした。


参考にしたのはこちら。
日本語の機材レビューではかなり知られているのではないかと思われるブログだ。


オーディオ用のグリスが手元になかったので、自室のバイク備品の棚にあったクレ5-56で代用。

洗浄は薬局に売っているエタノール。

塗布は綿棒で行った。


フェーダーのつまみを引き抜くのがなかなか要領をえず、マイナスドライバーでこじった時につまみの底がちょびっと凹んでしまった。





天板を開けた↑
Chフェーダーにはカーブ設定を選択できるようになっていて、
デフォルトではカットに近いような感じでフェーダーをトップ辺り10〜8で音が急に上がるようになっているが、上の状態でフェーダーの横の穴にあるスイッチを変えることで近年のミックス系のカーブに近い設定に変更できる。




この後、フェーダーを抜くのだが参考ページでは簡単に外れるとあったフェーダーユニットの蓋がなかなか外れず、結構大変だった。


その後、綿棒が真っ黒になるほど汚れていたフェーダー内の金属棒を綺麗にして5-56を薄く塗ってみるとフェーダーの滑らかさを復活させることができた。

その内、おススメされてる潤滑油を使ってみようかしら?




さて、まだ使ったことがない人が今後触れる機会があった時のためにどんな機械か書いておくとしよう。


Line入力は2個。Phono入力が2個という普通の2chの端子数。何故かアウト端子側にフォーン2アウトが1個ある。

マスターアウトが2つあるので外部機器を使って録音もできる。


天板の操作面にはトリム、2バンドEQ、LRバランスのノブがついている。

筐体中央に左右に伸びるChレベルメーターが備えられている。マスターレベルメーターは無し。

このメーターが近年の物とは異なっており、Chフェーダーを上げないとレベルが出ない仕様になっている。



フェーダーを上げた分のレベルが出るので、ボリュームコントロールが結構やりやすい。



リア(手前)サイドにマスターボリューム、クロスフェーダーカーブ設定ノブ、CUEモニターセレクトフェーダー、ヘッドホンボリューム、フォーンアウト1端子となっている。


Chフェーダーが弄れたのだから、こっちも開けたら弄れるのか?

モニターCueもクロスフェーダーカーブのノブを弄っても近年の物に比べてかなりカット系で、端から少しスライドしたらガンガンにもう1個のChサウンドが聴こえるようになっている。
(中古品なので新品程度の仕様確認はできないので悪しからず。)




こんな感じなので、フェーダーやモニターCueは基本的に端にカチカチしてガツガツ繋げていく、というかなり割り切られた仕様の製品になっている。

廃番になって久しいミキサーだが、もし俺みたいにこのミキサーに遭遇したDJの皆さんは、このミキサーの個性を理解してプレイに臨んで欲しい。


シーンによっては便利だけれど、初心者は買わない方がいいぞ。

Ed