デラックス・エディション その2 | Apple Music音楽生活

Apple Music音楽生活

レンタルCDとiPodを中心とした音楽生活を綴ってきたブログですが、Apple MusicとiPhoneの音楽生活に変わったのを機に、「レンタルCD音楽生活」からブログタイトルも変更しました。

プロデュースはオールマンの『アット・フィルモア・イースト』を手掛けたトム・ダウト

One More From The Road
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私はアル・クーパーがプロデュースしたファーストからサードまでのスタジオ・アルバムは持っていたのですが、ライブ・アルバム『ワンモア・フロム・ザ・ロード』は持っていなかったので、オリジナルとの違いは判らないのですが、ライブ・コンサートと同じ曲順に並び替え、オリジナルではカットされていたヴァン・サントのMCや観客の反応も取り込んで、当時のコンサートの様子をより忠実に再現したものだそうです。

収録曲はご覧の通り、

ディスク:1
1. Introduction/Workin' For MCA
2. I Ain't The One
3. Saturday Night Special
4. Searching
5. Travellin' Man
6. Simple Man
7. Whiskey Rock-A-Roller
8. The Needle And The Spoon
9. Gimme Back My Bullets
10. Tuesday's Gone
11. Gimme Three Steps
12. Call Me The Breeze
13. T For Texas

ディスク:2
1. Sweet Home Alabama
2. Crossroads
3. Free Bird
4. Introudction/Workin' For MCA (alternate)
5. I Ain't The One (alternate)
6. Searching (alternate)
7. Gimme Three Steps (alternate)
8. Call Me The Breeze (alternate)
9. Sweet Home Alabama (alternate)
10. Crossroads (alternate)
11. Free Bird (alternate)

かなりのボリュームですが別テイクのボーナストラックが8曲あるので実質的に収録されているのは15曲ということになります。
他のライブ・デラックス・エディションの別テイクを除いた収録曲が、リトルフィートの『ウェイティング・フォー・コロンブス』が26曲、ザ・バンドの『ロック・オブ・エイジズ』が28曲と比べると少し寂しい気がしますが、オールマンの『フィルモア・コンサート』は12曲なので、サザンロックは1曲が長いということなんでしょうか(さすがに面倒なので収録時間までは計算してませんが)

ディスク:2冒頭の『Sweet Home Alabama』『Cross Road(クリーム版)』『Free Bird』怒濤の3連発がスゴイです。この後の収録曲はすべてボーナストラックなので、コンサートのクライマックスということでしょうね。

このアルバムがライブレコーディングされた1976年モノの動画にこだわってYouTubeで捜してみたのですが、何故か1976年のライブ動画はPCでしか視聴できないものばかりでした。このブログではスマホでも視聴できることをモットーとしているので、これは却下しました。
飛行機事故で死亡したロニーの跡目を継いで弟のジョニー・ヴァン・ザントがリードボーカリストを襲名した再結成スキナーズの動画は結構あったのですが…

なんとかFree Birdだけはスマホで視聴できるものを発見。
13分56秒の長尺ですが、最後まで見入ってしまいました。この1曲で充分でしょう。
とにかく、後半のトリプル・ギターの炸裂が圧巻‼︎



このライブアルバムで特筆すべきは、次の2曲

ディスク:1
10. Tuesday's Gone
『Free Bird』に匹敵する冒頭の泣きのギターソロが印象的な曲ですが、オリジナルのスタジオ録音ではメロトロンが使用されており、どうも、しっくりこない感じがしていました。このライブではメロトロンなしで代わりにオルガンとブルース・ハープを使うアレンジに変わり、コーラスもゴスペルの女性コーラスが導入され、よりサザンロックっぽい音になっていると思います。

同じくディスク:1
13. T For Texas
20世紀初頭に活躍したカントリー歌手、ジミー・ロジャースのカバー曲ですが、これがオールマンのフィルモア・イーストの演奏に生き写しなんです。
しかも、オールマンの『At Fillmore East』の収録曲をコピーしたわけではないのにです。
歌い方とスライドギターがグレッグとデュアン・オールマンそのものです。オールマンをリスペクトする彼らのこと、バンドを始めた頃はオールマンをコピーしまくってたんでしょうね。完全に自分たちの血肉になっています。


絶頂期の最高に生きのいい演奏を集めたベストアルバムとしても聴ける作品ではないでしょうか。




スタッフや親類縁者も含めた集合写真はサザン・ロックの基本!