ドゥービー・ファースト | Apple Music音楽生活

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レンタルCDとiPodを中心とした音楽生活を綴ってきたブログですが、Apple MusicとiPhoneの音楽生活に変わったのを機に、「レンタルCD音楽生活」からブログタイトルも変更しました。

ドゥービー・ブラザースのファースト・アルバムを聴いている人は案外少ないのではないでしょうか。

Doobie Brothers/Doobie Brothers

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大抵の人は大ヒットした『キャプテン・アンド・ミー』かListen To The Musicの入っているセカンド以降のアルバムを聴いていると思います。

メンバーはトム・ジョンストン(G,Vo)、ジョン・ハートマン(Ds)、パトリック・シモンズ(G,Vo)、デイヴ・ショグレン(B)

ツイン・ドラムスに黒人ベーシスト、タイラン・ポーターのファンキーなリズムセクションが完成するのはセカンド・アルバムからです。

アコースティック・ギターによるフォーク、カントリー色の強い楽曲が多いアルバムなので、私のようなルーツミュージック好きには、リトル・フィートやイーグルのファーストと同様、お気に入りのアルバムになる予感がします。

セカンド・アルバム以降のドゥービーのサウンドに近い『Nobody』 『Feelin’ Down Farther』などの曲もありますが、このブログではフォーク、カントリー、ブルース系のものを何曲か紹介しましょう。


では、まず、フォーク、カントリー系の曲を2曲
流れるようなアコースティク・ギターの掛け合いとコーラスワークが見事。
ドゥービーからツイン・ドラムスとファンキーなベースを差し引くと、本当にコーラスワークばかり目立ちます。





R&B系のトム・ジョンストンとカントリー系のパット・シモンズという二人のシンガー・ソング・ライター、ギタリストを核に成り立っているバンドということを考えると、元々はCSN&Yと似たような構成のバンドだったということが分かりますね。

次の曲はサウンド的にはルーツ系ロックの名作、グレイトフル・デッドの『America Beauty』を思わせるものがあります。
ボーカルが力強くなり、コーラスワークが上手くなったデッドという感じですね。
ギターも郷愁感の漂うキャッチーなフレーズを奏で、その後のミリオンセラー・バンドの片鱗を見せています。



いや、デッドが下手だと言ってる訳ではないですよ。
むしろ、このファースト・アルバムにして既に洗練されすぎて、デッドのような素朴な味わいに欠けるのが逆に残念な気がします。

アルバムのラストナンバーは昔のブルースマンが酒場や路上で歌っているような1分43秒の小品。最後にこういう曲を持ってくるセンス、好きですねえ。




全体的に地味な印象なので、ヒットしなかったのも頷けますが、
いい作品だと思います。