『オールド・タイム・レイディ』マリア・マルダー | Apple Music音楽生活

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レンタルCDとiPodを中心とした音楽生活を綴ってきたブログですが、Apple MusicとiPhoneの音楽生活に変わったのを機に、「レンタルCD音楽生活」からブログタイトルも変更しました。

私は女性シンガーのアルバムはあまり聴かないのでノーマークでしたが、友人からこのアルバムのレコーディングに参加したメンバーを聞いて「これは入手せねば」と思い、『TUTAYA川崎駅前店』で借りてきました。

ここはひとつ、曲目別の参加アーティストのクレジットをスキャンです。



アメリカの古き良き時代のグットタイム・ミュージック

マリア・マルダーがジャグ・バンドのシンガーとして10年以上のキャリアを経た後、1973年に初めて発表したソロ・デビューアルバム。

オールド・タイム・レイディ/マリア・マルダー

¥1,800
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このアルバムからのシングルカット『Midnight At The Oasis』は私も知っていましたが、この曲の印象からは、これほどの「ルーツミュージック・オールスター戦」とは思ってもみませんでした。
この曲ではテレキャスターの名手、エイモス・ギャレットの名演として語られる独特の浮遊感のあるギター・ソロが聴けます。




この後は、私が普段、よく聴いているアーティストの参加している曲を聴いてみましょうか。

言わずと知れたスライドギターの名手。ルーツミュージックの探求者、ライ・クーダーと盟友デビッド・リンドレーのアコギ・デュオが聴ける曲。ここではスライドではなく、これまた評価の高いフィンガーピッキングでの演奏です。
デビッド・リンドレーのクレジットはHawaiian Guitarとなっていますがスラックキーのチューニングで弾いているということでしょうかね。



ライ・クーダーとくれば、ドラムスはもちろん、ジム・ケルトナーです。

お次は後期バーズの名ギタリスト、クラレンス・ホワイト。彼のトレードマークとも言えるストリング・ベンダー(エレキギターでスティールギターのような効果を出す装置)は使っていませんが、デビッド・ニクターンという人と一緒にアコースティックギターを弾いています。



ベースは元フライング・ブリトー・ブラザースのクリス・エスレッジ。マンドリンはブルーグラス界の重鎮、デビッド・グリスマン。
これは強力なカントリーの布陣が敷かれてますねえ。
このアルバムが発売されたのは1973年9月。その2か月前の7月にクラレンス・ホワイトは自動車事故で亡くなっているので、ひょっとすると、これが彼の最期の仕事なのでしょうか?

ニューオーリンズ音楽の体現者、ドクター・ジョン(このアルバムでのクレジットはマック・レベナック)この曲でビアノとホーンアレンジを担当しています。



元デレク&ドミノスのドラマー、ジム・ゴードンがここではクラリネットを吹いています。


バンドの『ミュージック・フロム・ビッグピンク』もそうですが、長いキャリアを経ての実力派のデビューアルバムは、爆発力ありますね。

傑作です。