【沖縄県人アルゼンチン国移住100周年大パレード】
「10年後また会おう」
「南米の若者を一同に集め、アベニーダ・マージョを太鼓でうめつくそう。」
10年の時を経て、その約束と夢が実現した。
沖縄本部から、ペルーから、ボリビアから、そしてアルゼンチンの各地から集まった青年達、総勢200名余の太鼓がアベニーダ・マージョを埋め尽くし、アルゼンチン国内外に大きな感動を発信した。その有様は、はるか100年前の沖縄県人の足跡をたどり、ウチナーンチュとしての誇りを示す100周年記念事業のお祝いのクライマックスに相応しいものであった。
その成功の要因は何だろう。
沖縄から、ペルーから、ボリビアから、そしてアルゼンチン各地から青年達が意気揚々と何故集まったのだろう。ボリビア支部の十代のメンバー達にいたっては片道3000㎞の道のりをなんとバスで駆けつけていた。
私は考える。
それは、15年前の支部の結成以来、「大きな夢を持つこと」そして「南米の祭り太鼓の活動をリードする役割を果たすこと」を常に意識し、行動に移したからであろう。
アルゼンチン支部の南米各国支部に対する優しい思いやり、強い責任感を持った献身的な行動が参加した全ての人々に伝わったからであろう。
(文:與那嶺昭)