移住という言葉を知ったのは 5年前 | 猿の残日録

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いろんなことがあるが、人生短いから前だけを見たほうがいいですよ。江原啓之 今宵の格言

移住したいのですか
私は北海道に移住したくて仕事を見つけて
結婚もして暮らしていました・・・
 (離婚して一人息子と帰名した30代の女性)

と、聞かれて、移住って何
引越しとどう違うの と聞きました

生活の場を移すこと
 だけなら転勤でもそうだが
ずっと住むつもりで引っ越すのか、一時的に住むのか
先のことは分からないからとりあえず住むのか
たまたま住むのか
どっちでもいいのだが、聞きなれない言葉だったので

私たちは田舎で生まれたので、生活の糧が無い限り
自営業や公務員など 特別な資格を持っていない限り
仕事を見つけて外の世界に出るしかない

移住という前に、知らない土地で生活するのが当然
なので、わざわざ 移住 なんて言わなくても
生きていくことはすなわち 移住なのです

33年前、平和通りのお店で、50代のおばさんが
TVを熱心に見ていた
移民特集をしていた
あまり熱心に見ているので、私もずっと一緒に見ていた
見終わって、おばさんが、親戚の移民の話を始めた
昔を思い出して泣いていた

友達も知り合いも親戚も大勢が外国へ移民した話
沖縄で生活できれば移民などしないが
移民先での苦労話が、TVの内容でした
移民は成功ばかりではないが、帰って来るわけにもいかない
帰るお金もなく、帰ってきても仕事が無いからです

そういう話を沖縄で聞いて、実際その頃も
内地へ働きに行く人は多かった
外国へ移民する人は、時代からさすがに少なかったはず
統制されていたからでしょう

沖縄から内地は普通に働きに行って
戻って来る人も多かった(はず)

沖縄から内地に行くのを移住とは、あまり言わない
内地から沖縄に行くのを移住というのは、変
北海道へ移住というのも、何となく変

たいていは試しに住んでみるだけで、
京都でも山口でも沖縄でも何でも同じ 
沖縄は、金銭面で、リスクが高いだけ



最近は、二世、三世が里帰りブームで
色々な大会があると、沖縄に立ち寄る
苦労して成功した人の子孫なのだろうと思う
移民はすごい が 移住は何なのだろう 軽すぎる

糸満は自衛隊の人が多いとブログにありました

沖縄県出身者の自衛官は、1440名
沖縄の自衛官総数、6320名なら 22.7%
5人に4人が内地の人(沖縄出身でない)

4880名が内地出身の自衛官
といっても、沖縄の人と結婚する人もいるだろうし
幹部で数年したら転勤を繰り返す人もいるだろうし
けっこうまとまった数の人がいるのが自衛隊で、
その人達を移住者と呼ぶのかどうか
仕事でいるだけではないか

内地の人で定住者は識別しやすいから
移住者というのが便利ではある

ヤマトゥー とか ナイチャー と言っても
旅行者も多いから、定住してる人という意味で移住者
外人は外人として区別するから
沖縄の人でない定住者の日本人を 移住者と呼ぶのか

移住者はそれまでの生活習慣がちがうから
スーパーでも内地の物を購入する率が高いだろうから
その人達用に用意された品があるように
人を分類するのに便利だから、移住者 なのだろう

だが、沖縄の人を実際に見ていると、家族の何人かは
内地で生活している人が多い
沖縄出身だからといって、その子の世代からは内地の人
ともう変わらない生活習慣になっている

移住者、沖縄の人 を分けて考えるのは便利だが
実際は、混在していて、もう分ける意味もないのだが
沖縄の人には、なにかがあるから
内地の人は区別して、移住者として考えるのが便利なのか

外人(白人、白人以外)、移住者、沖縄の人 と
3つに分けて考えると便利だから、移住者 というのだろうか

沖縄本島の人 と 離島の人 は、考え方もまるで違うから
そこまで分けて考えるほうが現実的だが、そうはしない

結局、バラバラな人が集まっているのが、沖縄だから
面白いと私は思う