不思議な話だなと思って読みました
だれも書かない★ニューヨーク1%未満★
というブログを読むと、
年収3千万円で息子の大学の授業料が払えないNY市長
アメリカというところは至るところで不思議なひずみを感じることがある国ですが、とりわけ米大学の授業料の高さは尋常の沙汰ではありません。
どこも平均で円にして5百万円以上かかるんです。
ちなみにニューヨークの私立校(キンダーから高校3年まで)の平均の授業料も年間4万ドルを超えているところが大半です。
そのため、現NY市長のディ・ブラジオは、息子さんのダンテくんの大学費用は、ファイナンシャル・エイド(定収入の家族に対する授業料助成金)をもらうことを考えてらっしゃるそうです。
イェール大学とブラウン大学のどちらに行こうか迷ってらっしゃるそうですが、大学の提示してくれるファイナンシャル・エイドのパッケージ次第で行く大学も変わってくるかもしれませんね。
ところでディ・ブラジオ市長はNY市からは22万5千ドル(約2千5百万円)のお給料をもらってらっしゃいます。
加えてブルックリンに2軒家を所有していて、今はどちらもレントに出してらっしゃいます。
その収入も入れるとざっと3千万円の年収があることになります。
日本で3千万円といえばかなり裕福な部類の入るのではないでしょうか。
それなのにその年収では子供を大学に行かせるのも楽ではないだなんて。。。
信じられないと思いませんか?
ところがじっくり考えてみるとそれも納得なのです。
フロリダ州やニューハンプシャー州のように州税がかからない州ならまだ別ですがニューヨークは州税が高く、これに連邦税を加えると、ディ・ブラジオさんの年収だと半分以上を税金で持って行かれることになります。
ということは、3千万円の年収があってもざっと手取りはその半分の1千5百万円。
彼には子供が2人おり、上のお嬢さんは今西海岸の大学に通っていて学費が年間550万円。
となるとここからさらにダンテくんの学費六百万円を差し引くと生活費には350万円しか残らないことになってしまいます。
確かにそれではこのニューヨークで生活をしていくのは苦しいです。
一体なぜアメリカの私学はこんなに授業料が高いのでしょう。
お隣のカナダ、イギリス、まして日本と比較しても2倍、3倍の金額です。
さらに驚いたのは、大学だけではなく、娘の学校では年間の学費は4百五十万円ですが、なんとこれだけ払ってもまだ一人当たり百万円ずつ不足しているのだそうです。
つまり学校全体で600人生徒がいますので6億円の不足になります。
だから年間の学費をはらっているだけでは足りなくて寄付が必要になってくるのです。