減らない米軍犯罪 | 猿の残日録

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いろんなことがあるが、人生短いから前だけを見たほうがいいですよ。江原啓之 今宵の格言

終戦後、日本に有った米軍基地を
沖縄に持ってきて、沖縄復帰させたことを
私たちの世代は本を読むまでは知らない

復帰は沖縄に基地を集中させ、固定化させる
巧妙な政治取引だった

基地があると危険なのですか
内地の人には、聞かれることもある

本音の沖縄問題 2012年5月発行 仲村清司著 より
具体的な数値があったので、以下 引用

復帰した1972年から2010年までの38年間に
発生した公務外の米軍人の犯罪検挙件数は

5705件 これを年間平均すると約150件
2.5日に1件の割合で米軍犯罪が発生している

しかも、5705件の犯罪検挙件数のうち
殺人、強盗、放火、強姦などのいわゆる
「凶悪犯」は 564件で、全体の1割

交通事故は、統計を開始した1981年以来
2588件 年平均で約90件

米軍関係の事件・事故(航空機関連、原野火災、その他)は
1972年から2010年 1545件 年間平均 41件

これを、犯罪検挙、交通事故と合わせると、9838件
月平均 23件

つまり、沖縄という土地は毎日のように、 何らかの
米軍がらみの事件や事故が起きていることになる


なにゆえ、これほどまでに多くの事件・事故が発生するのか

「沖縄と米軍基地」(前泊博盛、角川oneテーマ21)に
「米軍の質」を指摘する興味深い記事が報告されている

著者の前泊氏は2005年に米国防総省に招かれ
アメリカ国内の基地を取材する機会を得ているのだが
そのとき、インディアナポリスの研究員から、米兵のなかでも
特に事件を頻発させる海兵隊について次のような話を聞いている

「彼らはレッドネックになるか、刑務所に行くか、海兵隊に行くしか道がない連中」

レッドネックとは首が日焼けして赤くなる肉体労働者に対する
差別的な別称のことらしいが、ハワイではホテルの人から
「海兵隊が帰ってくると、街が緊張に包まれる」
「ホテル代を踏み倒す彼らへの対策は、デポジット(前払い金)しかない」
という苦情も耳にしているのである

なんのことはない 当の米国人自身も海兵隊の質を「問題視」していた
というわけだ

そういう連中が基地の集中する沖縄に約1万5千人もいるのだから
犯罪が多発するのも当然ということになろう

その上、犯罪をおかしても身柄すら拘束できず、裁くことのできない
日米地位協定によって彼らは「庇護」され続けてきたのだ

       

「沖縄独立宣言」という本がある 1997年 大山朝常著
サブタイトルは、「ヤマトは帰るべき「祖国」ではなかった」



沖縄独立論を鼻で笑う移住者もごくまれにいるが
いかに沖縄の風景を愛していても、同じ内地人としては
早く内地に帰ればいいのにと思う

実現できようができまいが、正しいことは正しい
鼻で笑う資格は内地の人には無い