次は、5月2日(金)の予定です | 猿の残日録

猿の残日録

いろんなことがあるが、人生短いから前だけを見たほうがいいですよ。江原啓之 今宵の格言

WindowsXP では、今日が最後

沖縄のPCを使って、次回は、おそらく
5月2日です

PCなんて適当に買えばいいんだけど
使ってないPCが沖縄にあるし

それが2012年ので、2010年のより
新しいので、
私は、2010年の古いPCを使うつもり

9月頃には、2012年の、Win8に
慣れてくれるんじゃないかなと思うので
それまで、PC無しで待つわけです

        

ひとりになっても、夢中になれることを、お持ちなさい

三星静子 著 2013年1月刊

1913年 5月15日生まれ(大正2年)

この本を書かれた時は、99才

同居しない理由はひとつだけ

子どもに負担をかけさせたくないのよ

いつまでもいいお母さんでいたいから

結婚は冒険みたいなもの

(一度も会ったことのない人のところに
お嫁に行くことにしたんです 19才)

東京に住めるからって
写真を見ただけで結婚を決めたのよ
今から思うと大冒険だったわ

子供は、男3人、女1人
次男は57才で亡くなっている

73才の時、主人が82才で突然亡くなる

4人も子供がいるんだから、誰かと同居すれば
いいのにとも言われました

でも、子どもの家に世話になるなんて、窮屈でしょう

たとえば、お風呂上りに、肌着のまま
涼んだりできなくなるじゃないですか

いくらおばあさんでも、そんな姿を人に
見せたくないですからね

それに、子どもに迷惑をかけたくないんです

だから自分ひとりで暮らそう、って決めたんです

ひとり暮らしも、25年のベテランだけど
シンドイときももちろんあるの
でもやっぱりひとりが自由で幸せよ

(この本は、99才のときに書かれた)

ひとりだとね、泥棒や強盗に入られるんじゃないかって
不安になる人もいるみたいですけど
私は、そんなこと考えたこともありません

どうしてかしらね

きっと、今日死んでもかまわない、って思っているから

この年になると、いつどうなってもおかしくないでしょう

もう死を受容しています

だから、死ぬのはいいんだけど、長患いをするのは嫌です

あっちこっち痛くなって、苦しい思いはしたくありません

だからできれば、心臓発作であっという間に死ぬのが理想ね

もしも強盗が入ってきて殺されても、それはそれでいいって
思っています

そんなことよりも、風邪をひくことのほうが厄介ですよ

だって、熱を出して寝込んだら、誰もご飯を作ってくれないじゃない

子どもに来てもらえばいいっていう人もいるけれど
そんなことで迷惑をかけのは嫌です

だから、風邪をひくと自分でタクシーを呼んで病院に行って
入院してしまいます

風邪ぐらいで、って思うかもしれないけれど、早めに病院に
入っていれば、肺炎まで進まないから安心でしょう

いくつになっても 「ときめいたとき」が初恋

77才でひとめぼれ
子どもたちにも紹介して
家族黙認の恋ね

主人が亡くなってから4年ぐらいたった頃です

ようやくひとり暮らしにも慣れて、何とかやれそうだと
思えるようになった時期でした

地域で”ひとり暮らしのお年寄りの会”があって
招待されたから行ってみたんです

私より6才年上でした お会いしたときは83才

だいぶ前に奥様を亡くされて、男手ひとつで
3人の子どもを育てたそうです

ずっとお医者様をされていたのだけど、
そのときはもう引退されていました

子どもたちはみんな結婚して、すっかり手を離れた
から自分は家を出たって

マンションに移って、ひとり暮らしをしているって
言われました

それで、「ひとりでいるのは、やっぱり寂しい
お茶飲み友達が欲しいと思って、長い間探していたんです」
って言われました

人は恋すると
心が燃えるの
遅い青春を謳歌しました

彼と出会ってからは、もう夢のようでした

心のときめきを感じました
生まれて初めてでした

もちろん、子どもたちのことを思ったり
コラージュのことを考えるときも
心が弾みます
でも、それとは全然違うんです

恋愛すると、心が燃えるんです
彼のことを考えると、元気になるんです

初恋でした 77才でね 青春を謳歌しました

いつも一緒にいたけれど、結婚しようという話は
出ませんでした

入籍をすると、財産のこととかいろいろと面倒でしょう
だから最初から”お茶飲み友達”っていうことで
お互いに決めていましたね

6年間おつきあいしました
彼は「90才まで生きてみせる」って言っていたけれど
その前に肺炎で亡くなりました

それから2,3年は寂しかったけれど、それももう慣れました

彼は主人とは正反対でした
何しろ主人は亭主関白で、お茶碗ひとつ洗わない、
おしゃれもしない人でしたから

でも、もしも彼と結婚していたら、何でも買ってくれるから
節約もしなかったと思うんです

そうしたら、今こうしてコラージュも作っていないです

だからやっぱり、主人と結婚してよかったの

きっと、そういうことです

       

[ハンドメイド] 99歳三星静子の古ぎれコラージュとひとりの暮らし

ヨン様も好きらしく、何にしても恋するのは
いいことじゃないかと、私は思います