沖縄のパワースポットと世界のパワースポット | あなたの知らない沖繩と琉球舞踊

あなたの知らない沖繩と琉球舞踊

観光や日常生活では気づかない知っているようで知らない沖繩や琉球の歴史や文化、華やかな琉球舞踊の事を徒然と書いていきます。

 

『もっと確実で身近なパワースポットに気付くべきです。自分自身の微笑みが、それです。』  美輪明宏

 


少し前までは「パワースポット」と言っても何の意味か分からずにキョトンとした表情をされる事が多かったですが今は旅行でも欠かせないジャンルになりましたね。

 

 

元来、日本人は八百万神(やおろずのかみ)と言っていろんな物や場所に神が宿ると考えていました。ですからパワースポットという単語は知らなくてもそのような場所に流れる雰囲気を感じたりして畏怖の念を自然に持っていました。

 

 

●パワースポットの定義

 

パワースポットという言葉は、実は和製英語です。この言葉を初めて使ったのは、スプーン曲げ少年として有名になった、日本を代表する超能力者の清田益章氏でした。彼が1990年代に著者のなかで「大地のエネルギーを取り入れる場所」としてパワースポットを紹介しています。また、地理風水では、パワースポットとは「大地のエネルギーが溢れているところ」としています。

 


かつて、江戸時代ではパワースポットは、弥盛成地(いやしろち)と呼ばれ、神聖な場所・清浄な場所・神や仏がやどる所・草木が育つ元気の出る場所とされていました。尚、反意語は気枯地(けがれち)と呼ばれ、植物が育たない土地・元気を吸い取られる薄気味悪い所・汚れ地のことを指します。

 


私は、自分が学んだことや経験したことに基づいて言うなら

「パワースポット」=「気が高い、気が強い、元気になる、気持ちが良い、癒される、願いが叶うなどの特徴が顕著に感じられる場・空間」であると考えています。

 

つまり、「その土地や建物の気(エネルギー)」と密接な繋がりがあると捉えています。

 


八百万神(やおろずのかみ)の考えがあった事も影響していると思いますが日本人は「場の空気感の違い」に敏感です。ですからパワースポットのような場所と普通の場所の違いも敏感に感じる事が出来るのだと思います。

 


今回、この記事を書くにあたってパワースポットの科学的な分析をしたデータを探しましたがほとんどありませんでした。ただ、目に見えないからと言って否定するともしかしたら大事な事を見落とす事もあると思います。

パワースポットが結果として人々を気持ち良くさせたり、癒やしたり、元気になるならそれだけで十分だと思います。

語るよりも感じろ!という訳でこれからは独断で選びました世界のパワースポットを見て行きましょう!
 

 

 

●世界のパワースポット


・ギリシャのデルフィ

ギリシャのパルナッソス連山のふもとにある「デルフィ」は、古代ギリシャにおいて「世界の中心」とも言われ、ギリシャ中の信仰を集めていたそうです。

山の斜面に築かれた神々しい古代遺跡の周りには、各国から奉納された宝の数々が納められた宝庫が並んでいます。大地の女神ガイアの神域の上部に建てられたアポロン神殿の中には、当時巨大なアポロン像があったそうです。

そして、地下にある神聖な石「オンファロス」の上で、アポロンの信託が行われました。その歴史だけでもパワースポットですよね。

 

・ルルドの泉



ここはご存知の方も多いと思います。
スペインの国境に近い、南フランスにルルドの泉はあります。

 


聖母マリアの言葉通り、小さな泥水の湧いていた場所から滾々と清流が湧き出し、心身を浄め病気を治してくれる泉となった、という歴史が残されています。

 

 


その後、この地には聖母マリアが何回か現れたようで聖母マリアが現われたという場所にはマリア像が設置され、多くの人々の巡礼の地とされています。<
実際、この泉の水を飲めば難しい病気も奇跡的に治癒するといった、カトリック教会も認めた数多くの逸話が残されているのです。宗教を超えたパワースポットですね!

 

 


・ストーンヘンジ


イギリスにある有名なパワースポットです。

巨大な遺跡でつくられたこのストーンサークルは、紀元前2500~2000年頃に作られたと言われています。小さい物でも4トンもある岩を、どうやって400kmも離れた丘から運んできたのかは謎に包まれたままです。

 


ストーンヘンジは人間のエネルギーを上げると考えられ古代より癒やし効果があると考えられていたそうです。



ここからは勝手な推測ですが、これらのパワースポットでは「岩」や「石」が重要な役割を果たしているように感じます。あなたはどう感じますか?現代でもパワーストーンが珍重されたり、そもそも宝石は石ですよね?石は不思議なパワーがあるのかもしれないですね。


さていよいよ沖縄のパワースポットを見ていきます。

 

 

 


●沖縄のパワースポット
 

 

 

今回も独断でセレクトさせて頂きます。でも間違えなくどこもパワースポットなのでオススメです!



・久高島

説明は要らないですよね?(笑)文字通りの「神の島」なのが久高島です。なぜ「神の島」なのか?というと沖縄では古来から死んた後の世界をニライカナイと考えていました。その途中にあるのが久高島と位置づけていたのです。島全体が神聖な土地とされており、コンビニや娯楽施設もこの島にはありません。石ひとつ持ち帰ってはいけないという徹底ぶりです。

 


近年では後継者不足でずっと中止されているイザイホーは、沖縄県南城市にある久高島で12年に一度行われる、久高島で生まれ育った三十歳以上の既婚女性が神女(神職者)となるための就任儀礼です。基本的にその要件を満たす全ての女性がこの儀礼を通過します。現在進行系の神の島なのです。







・斎場御嶽

御嶽とは、南西諸島に広く分布している「聖地」の総称で斎場御嶽は琉球開びゃく伝説にもあらわれる、琉球王国最高の聖地です。

 

 

御嶽の中には、六つのイビ(神域)がありますが、中でも大庫理・寄満・三庫理は、いずれも首里城内にある建物や部屋と同じ名前をもっています。当時の首里城と斎場御嶽との深い関わりを示すものでしょう。
はるかなる琉球王国時代、国家的な祭事には聖なる白砂を「神の島」といわれる久高島からわざわざ運び入れ、それを御嶽全体に敷きつめました。その中でも、最も大きな行事が、聞得大君の就任式である「お新下り」でした。斎場御嶽は、琉球国王や聞得大君の聖地巡拝の行事を今に伝える「東御廻り」(アガリウマーイ)の参拝地として、現在も多くの人々から崇拝されています。
(南城市HPより引用)

 


斎場御嶽は周辺整備されてからかなり行きやすくなりました。世界遺産にしてされた事もあり観光客も増加しています。そのために斎場御嶽の休息日がもうけられています。その日は入れないのでもし行かれる時は注意が必要です。

 


足を踏み入れた時から特別な雰囲気を感じる人もいる事でしょう。では動画をぜひご覧下さい。

 





・聖地・安須杜(アシムイ)

大石林山がある安須杜には40を超える御願所(拝所)があります。断崖絶壁や立穴の洞窟など非常に危険な場所にもつくられています。その信仰の深さがうかがえます。

 


17世紀に編集された琉球最初の歴史書『中山世鑑』(ちゅうざんせいかん)では、祖神アマミキヨによって一番に安須杜が創られたと琉球開びゃく神話を伝えています。 また、12〜17世紀に琉球王府がまとめた沖縄最古の歌謡集『おもろさうし』には、国王の命で安須杜の湧水が王家の長寿を祈る若水として用いられたと詠われています。(大石林山公式HPより引用)

 





・普天間宮洞窟

宜野湾市にある普天間宮内にある洞窟です。洞穴は、全長280m、洞口が2カ所、大きな広場が三カ所あり、過去の水流の痕跡を示す洞穴ノッチも見られます。

 


洞穴の形成規模等からして地域の地形地史を知るうえでも貴重なものです。洞窟内及び東洞口付近は遺跡となっており、沖縄貝塚時代前期後半以後(約3000年前)の遺物が多数発掘されています。

 


また、約2万年前の琉球鹿、琉球昔キョン、イノシシなどの化石も発見され「普天満宮洞穴」は平成3年8月1日付で、宜野湾市文化財「名勝」に指定されました。(普天間宮HPより引用)

 





・ワカリジー(為朝岩)

浦添城跡の裏側にあるワカリジー。映画「ハクソー・リッジ」で有名になった前田高地にある大岩です。この岩は不思議な岩で近くまで行った経験のある方は分かると思いますがそれほど大きく感じないです。

 


しかし遠くから見ると目立つし、存在感があるのでとても大きく見えます。普通は逆ですよね?離れれば小さく見える。個人的にはものすごくパワーを感じる場所になっています。

 


沖縄戦時には「ニードルロック」と米軍から呼ばれて攻撃目標にされたそうですが、今でも堂々とした威厳を保っているのはやはりパワースポット!

 


 

 


●琉球舞踊はパワースポット

 

 

琉球舞踊は元来、冊封使という中国からの遣いを歓待するためのものでした。琉球という小国にとっては国家の存亡にかかる一大事業に関係していた訳です。

琉球舞踊を一度でも観た経験のある人は分かると思いますが琉球舞踊はゆったりと流れるような動きをします。それは大地とエネルギーを交換しているようにも見えます。

本土の空手の師範が琉球舞踊を体験するという興味深い動画があります。これを観ると琉球舞踊と空手が同じ土地で生まれた事を痛感します。

「沖縄はどこもパワースポット」とも言われます。武器を持たずに諸外国と貿易をしてきた琉球で必然的に生まれたのが空手と琉球舞踊です。違う見方をすれば空手と琉球舞踊があったから琉球王国は生き永らえてきたと言えるのではないでしょうか?

では動画をじっくりとご覧下さい。




パワースポットとは場所を指す事が多いです。
でも一番のパワースポットは人であり、あなたです。あなたが常に良い気持ちで、笑顔を絶やさずにいてくれれば周りも幸せになります。そんな人が一人、二人と増えていく事で社会が明るくなります。人が人を照らし明るくなる。それが昔から変わらないパワースポットとしての「人」ではないでしょうか?

 

 

今回も最後までお付き合いいただきありがとうございました!

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