『忍法相伝73』 1964年5月14日号〜1965年3月25日号 「週刊現代」連載
1965年5月刊行 『忍法相伝73』(講談社)
1965年発表の『忍法相伝73』は、山田風太郎の「忍法帖」シリーズで唯一現代を舞台とした異色の連作長編である。
運送会社に勤める伊賀忍者の末裔・伊賀大馬が、先祖の遺した巻物「忍法相伝書」を発見する。印刷物を白紙化する「忍法墨消し」や、男を妊娠させる術などの奇天烈な忍法の数々を現代社会で実践し、次々と世間を巻き込んだ珍騒動を引き起こしていく。
痛烈な社会風刺とブラックユーモアを交え、社会がパニックに陥る様を描き出しながら、その奥底には人間の業と欲望を冷徹に見据える風太郎ならではの眼差しが一貫して流れている。

























































































































