Odia il prossimo tuo (1968)

 

英語圏では "Hate Thy Neighbor"

"Thy" は "Your" の古語表現なのだそうで。

まさに「汝の」ですね

 

「汝の隣人を憎め」

かのイエスさまが仰ったとされる有名な言葉で

新約聖書(マタイ福音書)に記されているそうです。

 

人類は隣人を愛し哀れみ助け合うことで

地球上で最も繁栄する動物になり得た。

そんな説もありますが

 

これに真っ向挑むようなタイトルが

しかもカトリックの国イタリアの映画ってあたり

さすがマカロニウエスタンですね。

 

主人公は殺された兄の復讐を誓うケン・ダコタという男。

演じたのはスピロス・フォカス氏

Spiros Focas (1937-2023)

ギリシャの俳優さんですが、むしろ若い頃はイタリアやUSで活躍されたそうです。マカロニウエスタンへの出演は本作だけのようです。後年「ナイルの宝石」や「ランボー3」にも出演されているとのこと。

 

ケンの兄を殺害した悪名高きガンマン、ゲイリー・スティーブンスは金鉱の地図を入手、これが雇い主の有力者との騙し合いの始まりとなる。

演じたのはジョージ・イーストマン氏

George Eastman (1942-)

元ラグビー選手で2mの長身を活かして様々な役柄をこなし、マカロニウエスタンでも主に悪役として大活躍。80年代以降は映画監督として、また脚本家としても活躍されているそうです。

 

ゲイリーはじめ凄腕のガンマンたちを雇いつつ、最終的には富を独占しようと企む有力者クリス・マローン。

演じたのはホルスト・フランク氏

Horst Frank (1929-1999)

マカロニウエスタンではお馴染みの俳優さん。スパイものや犯罪者等々で数多く出演され、後年はTVにも積極的に出演されたそうです。若い頃は悪役専門ではなかったそうですが、知的で残忍な敵を演じさせたらマカロニいちかも知れません。

 

遺児となったケンの甥っ子パットを引き取り、時に勇敢に悪人に立ち向かうヒロイン、ペギー。

演じたのはニコレッタ・マキャベリ女史

Nicoletta Makiavelli (1944-2015)

数多くのマカロニウエスタンで類い希なる美貌と素晴らしい演技を披露してくれた女優さん。"マキャベリズム" でお馴染みの「君主論」を著したあのマキャベリさんの子孫なのだそうです。

 

マカロニによく出てくる「棺桶屋(葬儀屋)」ではありますが、本作のデュークは陰で支えるだけでなく、ショットガンをぶっ放したり、ダイナマイトを全身にくくりつけてアクション面でも大活躍。

演じたのはロベルト・リッソ氏

Roberto Risso (1925-2010)

スイス出身ですがローマの大学在学中からイタリア映画に出演するようになり、若い頃はイケメン枠で相当に活躍されたようです。ロマンス、冒険、史劇等々で活躍し本作が俳優としては最後の出演作となっております。その後はファッション関係の仕事を始めたのだとか。

 

 

マカロニではよくいる「頼りにならない保安官」

たまにラストで自身の誇りを取り戻すパターンもありますが、本作では志半ばで悪漢に殺害されてしまいます。

演じたのはフランコ・ファンタジア氏

Franco Fantasia (1924-2002)

1950年代初頭から娯楽映画を中心に多数出演しマカロニウエスタンでもお馴染みの顔。2000年までに130本以上の映画にクレジットされているとのこと。

 

 

マローンの忠実な部下だったが、欲に目がくらんでゲイリーとともに裏切りを働くガンマン、ホセ。

演じたのはパオロ・マガロッティ氏

Paolo Magalotti (1928-??)

数多くのマカロニウエスタンで悪役ガンマンとして登場しております。「帰って来たガンマン」「風来坊」「怒りの荒野」等々…

 

 

マローンの妻は、流血沙汰を楽しんで眺めるサイコな美人。演じたのはアイヴィー・ホルツァー女史

Ivy Holzer (1944-)

ドイツ出身、もともと舞台畑の女優さんですが映画で大活躍。2001年まで多数の映画で様々な役柄に取り組まれました。またTVにも出演し活躍されたようです。

 

誠実な主人公、美しいニコレッタ嬢、ユニークな葬儀屋

彼ら主人公側の人物像も素敵ですが

なんといっても

インテリ極悪なマローン(と妻)、くせ強ガンマンのゲイリー、デキる男ホセ、の悪役トリオが濃厚で印象深いです。

かぎ爪みたいなのを腕に装着して戦うグラディエーター風の決闘や、蛇とネズミを使った拷問などなど、趣向を凝らして飽きさせない展開担っております。

 

監督はご存じフェルディナンド・バルディ氏

Ferdinando Baldi (2917-2007)

ヒューマンドラマから推理もの、史劇やコメディと多岐にわたる監督歴ですが、やはり「ガンマン無頼」や「皆殺しのジャンゴ」「盲目ガンマン」などのマカロニウエスタンが代表作ではないでしょうか。

 

そして物語を彩るのは、ときに勇猛に、ときに切なく響く素晴らしいサントラの数々。

音楽担当はロビー・ポワトヴァン氏

Robby Poitevin (1926-2003)

「ポイテヴィン」と言われたりもしますが苗字はフランス系っぽいので「ポワトヴァン」かな…マカロニウエスタンでは「オーウェルロックの血戦」や「32口径の殺し屋」「西部のリトル・リタ」などの音楽でお馴染み。

 

主題歌 "Two Friends" 歌うはご存じラオール氏

Raoul Lovecchio (1939-)

もはや説明不要のマカロニソングの帝王。彼の歌が映画を一団ランクアップさせるのは間違いない!

 

ラオール氏の主題歌といえば勇猛壮大な曲が思いつくことが多いのですが、Two Friendsは切なく繊細な印象の楽曲です。優しく歌うラオール氏、これがまたいいんです。

 

 

オリジナルのOP(主題歌)はこちら

地元の新聞のニュースの見出しみたいな感じでクレジットが流れる作り。いい感じですね。

僕の尊敬するマカロニ道の達人、保田さまのチャンネルからの引用です。

(是非登録よろしくです!)

 

 

主題歌とそのアレンジ、劇中曲いくつかを

いつものようにメドレー形式にしてカバーいたしました。

お聴きいただければ幸いですm(_ _)m

 

 

アディオス、アミーゴ!

(^-^)

 

日本では1971年になって公開された「荒野の復讐鬼」

 

イタリア本国でのオリジナルタイトルは

"Ramon il Messicano" 1966年公開です。

直訳すれば「メキシコ人ラモン」なのですが

 

劇中のラモンは悪役。

演じたのはロバート・ハンダーことクラウディオ・ウンダリ氏

Claudio Undari (1935-2008)

長身(197cm)を活かしたダイナミックな演技が売りのイタリア人俳優で、マカロニウエスタンやユーロクライム映画で大活躍。

「復讐の脱獄 ガンマン無情」の仇役が印象深い彼、本作でもワルながら男っぷりの良さを発揮しております。

 

クレジット上も彼がトップ。

主役が悪役とは、実に画期的。

 

実はいい奴だった…みたいな展開もなくラモンは普通に悪人です。

 

 

牧場主の息子スリム・バクスターと恋仲の娘エスメラルダ。

演じたのは Wilma Lindamar さんという女優さん。

本作以外にはイタリアのTVシリーズ "Avventure di mare e di costa" や映画 "Angélique et le sultan" に出演歴がありますが、その他詳細不明です…勉強不足すみません汗

彼女を襲おうとしたチンピラを射殺したスリム。

演ずるはジャン・ルイス氏

Jean Louis (1934-2020)

フランス生まれ、本作以降役20本の映画に出演したそうです。またイタリア映画のフランス語版制作に携わって多くの仏語吹き替えをこなした、とのこと。


殺されたチンピラは名うてのギャング、ラモンの部下だったことから復讐のためと称してバクスター牧場を襲撃し牧場主を射殺しエスラルダを拉致。

 

スリムとラモンの決闘はラモンに軍配

 

一命を取り留めたスリム。

牧場を荒らされ母親も殺害されたスリムは

拳銃の腕を磨きます。

コーチは「ならず者仲間」のジャック・カーソン

演ずるはアルド・ベルティ氏

Aldo Berti (1936-2010)

マカロニウエスタンではお馴染みの彼、今回もクセ者らしさ全開で、脇役なのに存在感ありありです。

 

切り株の上に置いた右手に斧が振り下ろされ

一瞬早く拳銃を抜くという訓練

餅つきみたいなこれに意味があるのかは判りませんが…

 

無理矢理エスメラルダと挙式を行おうとするラモン。

 

立ちはだかるスリム。

 

ちょっと気が弱そうな感じで頼りないですが(汗

大丈夫。特訓の成果をしっかり発揮すれば…

 

ちなみにラモンの右腕ルーカスはご存じホセ・トーレス氏が演じております。

José Torres (1925-)

ベネズエラの俳優第一号にして本国では超レジェンドな俳優さん。マカロニウエスタンでも味わい深い素敵な演技をたくさん残しています。

 

勝負は一瞬。

特訓の甲斐あってスリムの技が冴え、ラモン軍団は壊滅…

 

悪に染まったと思われていた保安官も正義感を取り戻し

 

めでたし、めでたし…

 

 

あれ、あっさり殺られたけど

ラモンが主人公じゃなかったけ?

 

 

ともあれ正義は勝つ、ハッピーエンド復讐劇でございました「Ramon il Messicano」

 

監督はマウリツィオ・プラドー氏

Maurizio Pradeaux (1931-2022)

本作が監督デビュー。脚本もこなし「O夫人の背徳 2」や「柔肌の狩人 / ダンサー連続殺人事件」「大爆破 / 特殊命令ナチに潜行せよ!」などを生み出しました。マカロニウエスタンが本作のみのようです。

 

音楽担当はご存じフェリチェ・ディ・ステファノ氏

Felice Di Stefano (1915-1994)

13のマカロニウエスタンを含む24本の映画でサントラを担当し

曲は有名なのに人となりが語られることは少なく

またほとんどの作品が音源かされてないという、謎多き方です。

 

氏の特徴である「スパニッシュ風味」がふんだんに活かされた素晴らしいサントラなのですが

毎度のことながら音源化は全くされておりません…泣

 

そんなわけで色々想像で補った部分もありますが

カバーしました「荒野の復讐鬼」

ぜひお楽しみいただければ幸いです!

 

 

アディオス、アミーゴ!

(^-^)

 

 

 

2011年に現世初降臨した波動隊(バンド)

幻怪☆スプラッシュの過去動画をアーカイヴ的にUpしております。

 

2011.02.05(幻怪歴二万二千十一年如月五)の宵

岐阜・キャスパーの宿(しゅく)で執り行われました

「波動の儀」より

 

儀の最後をしめくくる波動でございます。

また「願いの破片(かけら)」は

第一波動盤(俗に言う1stアルバム)のラストを飾る曲でもありました。

 

そして「願いの破片(かけら)」は

のちにネット配信された「小説幻怪伝」の中では、世界滅亡を救うための切り札として、主人公たちが探し求めるアイテムであります。



よかったら小説も読んでみてくださいね

https://ncode.syosetu.com/n4686ca/

 

 

アーカイヴの2は2011/02/27

当時稲沢にあったライブハウス、ユニオンジャックにて

(幻怪的には「鬼音蛇宮」と呼びます)

たっぷり時間を取って「幻怪祭」と称して行われました。

毎度、波動の儀(ライブ)の冒頭は詔(みことのり)を読み上げの儀式。

和傘をくるくるさせながらメインステージ登場の花魁悦花嬢が映えますね

続く「燃ゆる天地」、これが幻怪☆スプラッシュとしてはじめての曲というか。この曲から始まったといってもいい特別な曲です。

 

 

波動の儀、第三幕の二日前です。

かの大震災が起こったのは。

ライブハウス、キャスパーの宿とメンバー各位、その他各方面といろいろ協議を重ね

「こういうときこそ、しっかりやり抜こう」と

2011.03.13 幻怪☆スプラッシュ出撃いたしました。

悦花の黒装束、黒バンダナが印象的です。

 

ラストの「願いの破片(かけら)」を演奏しながら

その歌詞に、思わずステージ上にいながら胸が熱くなったのを今でも思い出します…

 

夢破れても 何度倒れても 願いの破片(かけら)は光放つ
疲れ果てても 何度崩れても 願いの破片(かけら)をあの空へ
嵐の世界に 涙(かなしみ)が流れても
闇のかなたに 陽はまた昇る

 

 

今後もUpしていきます、

みなさま是非聴いてみてくださいね!

 

アディオス、アミーゴ!

(^-^)