昭和天皇の誕生日に由来している祝日であることはもちろん、
激動の時代であった『昭和を思う日』として制定されたそうです。
第二次世界大戦での敗北を経験した後の経済復興、
そして先進国への成長と、昭和の日本は目まぐるしく変化しました。
「昭和の日」は、4月にある国民の祝日です。
「昭和」といえば、「令和」「平成」の前の元号ですが、
「明治」「大正」も含めて元号を冠する祝日は「昭和の日」のみとなっています。
昭和の日は、昭和天皇の誕生日です。
日本の皇室の伝統行事として奈良時代より天皇の誕生日を
「天長節」として祝う風習があり、
戦前までは「天長節」としてその時代の天皇の誕生日を祝ってきました。
終戦後には「天皇誕生日」へと名称が変わりましたが、
祝日の意味は変わらず、天皇の誕生日を祝う日として祝日法に制定されています。
1989年に昭和天皇が崩御し、
天皇誕生日は平成時代の天皇陛下、
(現在の明仁上皇)の誕生日へと移動することとなりました。
本来であれば改元後は、先代の天皇の誕生日は祝日から外れます。
しかし、昭和天皇の誕生日はゴールデンウィークの連休となる祝日でもあるため、
祝日の消滅が国民生活に大きな影響を与えるという不安の声がありました。
そこで、昭和天皇が生物学者として自然への造詣が深かったことから、
4月29日を「みどりの日」として祝日に残すこととなりました。
その後、「激動の昭和の時代を忘れない」という思いから、
4月29日を「昭和の日」と改称する法改正が行われ、
2007年以降は昭和の日として祝日が存在しています。
昭和は遠くなりにけり...