April Fools' Day✦恐ろしき四月馬鹿 | 春夏秋冬✦浪漫百景

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季節の移ろいの中で...
歌と画像で綴る心ときめく東京千夜一夜物語

エイプリルフール由来いろいろ

 

 日本では「嘘をついてもいい日」とよく言われますが、

海外ではエイプリルフールの「嘘」は、

ジョーク(joke=冗談)、トリック(trick=いたずら)、プランク(prank=悪ふざけ)

という単語で表現されます。

ライ(lie=嘘)という言葉はマイナスイメージが強すぎ、あまり使われないようです。

あくまでジョークを仕掛けてみんなで楽しむ日、それがエイプリルフールです。

 

 エイプリルフール(April Fools' Day)とは、

毎年4月1日にはうそをついてもよいという風習がある記念日です。

 諸説ありますが、

 

 イングランドの王政復古の記念祭である「オークアップルデー」に由来があるとされ、

日本には大正時代に欧米から伝わった、

さらに前に中国から伝来した、などの説があります。

 

 17世紀にイギリスで行われていた、

君主制回復を祝う「オークアップルデー」が起源という説。

この日は午前中だけはオークの小枝を身に付けねばならず、

身に付けていないと、卵を投げつけられたり、

細かいトゲのあるイラクサで叩かれたのだとか。

1812年のオークアップルデイ(Meisterdrucke)

 

 

  インドで悟りの修行は、春分から3月末まで行われていましたが、

すぐに迷いが生じることから、

4月1日を「揶揄節」と呼んでからかったことによるとする説もあります。

「どんな嘘でも怒らない」

 

『恐ろしき四月馬鹿』

1921年(大正10年)に横溝正史が発表した短編探偵小説で、処女作である。

雑誌『新青年』に懸賞小説として応募し、一等に当選、同誌1921年4月号に掲載された。

あらすじ

 4月1日の午前3時、M中学校の寄宿舎に寝ていた一学生の葉山はふと目を覚まし、

同室者の栗岡が鮮血に染まったシャツと短刀を行李に詰め込むのを目撃する。

 そしてその日の朝、寄宿舎の一室で、鮮血に染められたベッドシーツと、

粉々になった石膏細工の破片が発見される。

 どうやら、その室にいた小崎という学生が深夜に何者かに殺されたらしいのだが、

肝心の遺体がなく、部屋には格闘のあとがあるにもかかわらず、

両隣の部屋の学生は誰も物音を聞いた者がいなかった。

 葉山の訴えにより容疑者となった栗岡。

彼の部屋からは動かすことのできない証拠の数々が発見される。

しかし、栗岡は何も語らず、ただ黙するのみであった。

ほどなくして、小崎の死体が古井戸から発見される。

 

 

                それでは、原作をお読みください...