秋の空は高々と澄んでいて気持ちのいいものです。
雲も刷毛でさっと描いたような薄く軽やかですから、
空の高さを引き立てます。でも変わりやすいのも秋の空。
ある統計では10月に1ミリ以上の雨日数を調べると10日あったそうです。
これは3日に一度は雨の日ということですね。
変わりやすい天候を
「女心と秋の空」などと変わりやすいものの例えになっていますが、
本来は男心が正しいのだとか。
広辞苑を調べると確かに「男心と秋の空」とあり
“変わりやすいもののたとえ”と書いてあります。
どうして、「女心」になってしまったのでしょう。
劇作家の宇野信夫さんは歌劇「リゴレット」の中で“風の中の羽根のように、
いつも変わる女心”と歌われたことから、
いつの間にか男から女に変わったのでは、と書いています。
女でも男でも変わりやすいのは心ということでしょうか。
10月は実りの月。台風で台無しにならないことを祈るばかりです。
一年中、何でも揃うスーパーでもやはり10月になると果物売り場の彩りが違います。
リンゴ、梨、葡萄、柿、イガつきの栗もありました。
保存の技術が進んだとはいえ、新リンゴは歯ざわりも風味も違いますね。
舞茸、シメジ、椎茸などいつも目にする茸の中に松茸がお目見え。
生産地を見ると中国、北朝鮮、韓国などはるばる運ばれてきたのですね。
日本産はすっかり高級品になって、
庶民の食卓にはなかなか登場していただけません(笑)
「う~ん、ご立派!!」
実りの秋といえば、新米の味を忘れるわけにはいきませんね。
炊きたてご飯の美味しさはやはりこの季節の筆頭ではないでしょうか。
最近は、土鍋のお釜が人気だそうで、炊き上がりが全然違うとか。
「おいしくて、おかずが要らない」なんて聞くと、
一度試してみたくなります。
女心を気にするような歳でも環境もありませんから、
秋は只管、食欲の秋を満喫しましょう。
ただ、美味しいものが沢山あっても、
健康を考えると食べ過ぎる訳にはいきません。
何事もほどほどがいい。
「どうぞ、召し上がれ」
綺麗な女性も程々にした方がいい。
欲張ってはいけません。
いやいや、見てるだけでいいですから(笑)