先日〔2月18日(金)〕、「第44回 ふれあい書道展」の結果通知が届きました。今回展で18回目の出品なります。
本書道展は、冬(1月末日締切)と夏(6月末日締切)の年2回開催されるので、他の書道展の2倍の出品になっています。
誰もが気軽に出品できることを基本に、1作品の出品料が300円とお手軽であり、一人何点でも出品できます。用紙の大きさも半紙~全紙まで多様です。
出品者の年齢は、2歳~100歳以上の方までと、とても幅が広いです。
今回展の出品総数は、冬としては、日本全国から、冬としては過去最多の19,001点もありました。コロナ禍なので、お家時間が増えたからでしょうか?
さらに最近は、台湾やドイツからの出品も増えてきたので、今後、日本の書道文化が、さらに世界に広まるといいですね(^^)
そして、本書道展の審査員は、元文部科学省教科調査官・東京学芸大学名誉教授 加藤 東陽 先生 、前同教科調査官・同大学教授 加藤 泰弘 先生 の両名で、本書道展の他、「日本武道館書道展」、「日本書字文化協会主催の書道展」などの審査員もなさっていて、いつも大変お世話になっている先生方です。
次に、本書道展の詳細は、コチラ になります。
また、褒賞は、以下をご覧ください。割合などは前回「第43回展」のものです。
<特別賞>(各賞、条幅2点・半紙2点の計4点、総計40点、上位約0.2%、出品総数の増減によっての受賞数は変わらず)
◎広島県知事賞
◎広島県議会議長賞
◎広島県教育委員会賞
◎中国新聞社賞
◎熊野町長賞
◎熊野町議会議長賞
◎熊野町教育委員会賞
◎熊野商工会長賞
◎熊野筆事業協同組合理事長賞
◎ふれあい書道展審査長賞
※作品画像入り特大賞状、軸表装作品、熊野筆セット、作品集・インターネットに作品画像等掲載、熊野町民会館に展示
<筆都大賞>(約200点、上位約1.2%)
※作品画像入り賞状、軸表装作品、作品集・インターネットに作品画像等掲載、熊野町民会館に展示
<ふれあい賞>(約20点、上位約0.1%)
◎シルバー賞(高齢者:主に100歳以上)(約13点)
◎キッズ賞(幼児:小学生未満)(約7点)
※作品画像入り賞状、軸表装作品、作品集・インターネットに作品画像等掲載、熊野町民会館に展示
○特 選(上位約32%)
○奨励賞(上位約52%)
○敢闘賞(上位15%)
※作品画像入り賞状
※すべての作品が、いずれかの賞に入賞
本書道展では、いずれの受賞でも、出品作品のオリジナルグッズの注文ができます(有料)。出品の記念になりますね(^^)
私は「第27回展」が初出品で、過去に、特別賞7回、筆都大賞8回、特選2回(いずれも、各回の自己最高賞)を受賞していて、その中での自己最上位の特別賞は「第29回展」で受賞した「広島県議会議長賞」(空海「灌頂記」:条幅臨書作品)です。この頃は、この「灌頂記」臨書作品がよく上位入賞していました。
また、「第29回展」から前回「第43回展」までは、15回展連続で「特別賞」か「筆都大賞」の上位賞を受賞しています。
もちろん受賞の上下がすべてではありませんが、今は、このような状況下でもあるので、これが続くことで、いろいろな場面での自己のモチベーションが上がり、やる気も出ます。
そう言う意味でも、これからも目標にして無理なく出品していきたいと思います。
余談ですが、今まで出品した書道展では、まだ一度も、「都道府県知事賞」を受賞していませんので、いつの日か受賞できればと思います。もちろん「大臣賞」などのもの凄い大きな受賞も皆無ですので、今後の大きな目標にしたいです。
次に、今回展に出品した作品は、半紙作品10点、条幅作品4点になります。
この中で、今年になってから書いた作品は5点で、他9点は、昨年以前に書いたストック作品です。
自分としては、いつも50~70%くらいの作品完成度を意識して書き、それらを少しずつストックしておき、毎年の書道展に出品することが多いです。あまり時間をかけず、枚数的にも無理なく取り組んでいます。
本書道展も、毎回多めに出品していますが、このような取り組み方法なので、継続できていると思います。また、私の場合は、こんな感じでないと長続きしませんので、これからも無理なく妥協しながらやっていきたいと思います。
それでは、今回展の結果です。
出品作品 半紙 上段左から1~6番、下段左から7~10番
条幅 左から11、12、14、13番
今回展での自己最高賞は、特別賞「熊野町教育委員会賞」(上位約0.1%)の受賞でした。ここ最近では、「第42回展」、「第43回展」、そして今回「第44回展」と、3回展連続で特別賞をいただきました。この他の作品は、特選6点、奨励賞7点でした。
受賞したのは、「萬里来清風」の楷書作品です。この題材は、2年前の「第48回 大阪梅風会 全国書き初め展覧会」で「大阪天満宮賞」(下左)、今年度「第26回 日本習字展」で「秀作賞」(下右)を受賞した題材です。
本書道展では「特別賞」の割合が非常に少ないので、特別賞3回連続受賞というのは、とても大きな自信と励みになります。 相変わらず独学状態ですので、今の自分の実力がどの程度なのかが分からないのですが、ほんの少しずつは実力がついてきてはいるのかなぁ??と思います。
ただ、最近は忙しさにかまけて、月1~2回程度(各回1時間半~2時間ほど)しか筆を持っていません。特に古典(臨書など)の勉強はほとんどしていません。
特に、草書作品ではオリジナル性が強くなりすぎて、作品を書くと、やたら強調して主役が多くなり、濃淡、渇筆など、自然な変化のある引き締まった作品ではなくなっています。もう一度、原点に立ち返る意味でも、古典の勉強をしなければと思います。
また、私が本書道展に多くの作品を出品するのは、今の自分の実力がどのくらいあるのか、客観的に評価していただけるからです。本書道展は、流派にとらわれず、特に公平公正な審査をしていただけるので、より評価が参考になります。
ここ数回展は、「特選」の評価が多かったのですが、今回は「特選」が少なめになりました。これらの評価を参考にして、今後取り組んでいきたいと思います。
そして、今回展の展覧会の詳細は以下になります。お近くにお越しの際は、ぜひお立ち寄りください。
○場所:熊野町民会館
〒731-4214 広島県安芸郡熊野町中溝一丁目11番
TEL 082-854-3111
○日程:令和4年3月12日(土)~17日(木)
それでは、この度も大変お世話になった審査員の先生方をはじめ、全国書画展覧会事務局の皆さま、関係者の皆さまに、心から感謝申し上げます。次回展へも、また勉強のために出品させていただきたいと思います。
<追伸①>
久しぶりに、いつもの出品作品郵送封筒です。ふれあい書道展は、条幅作品を含め、出品数が多いので、「角0型」のとても大きな封筒を使います。今回もいつものように即興で書いていますので、曲がっている部分もありますが、まずまず書けたかぁと思います。細字は全くの自己流ですが、この封筒書きは細字の勉強になっています。
<追伸②>
最近書いた「条幅作品」を比べてみました。だいぶ雰囲気が違うので、面白いなぁと思い掲載しました。この題材は、自分としては2種類ともに、けっこう書きました。
(梅花落処疑残雪 柳葉開時任好風)
左:全日本書芸文化院主催「第73回 全国書初大会 」で「全日本書芸文化院賞」を受賞した作品(お手本あり)
右:活字を見ながら書いたオリジナル作品
この他にも、いくつか書道展の結果が来ていますが、また時間を見つけて掲載します。
今回は長くなりましたが、最後までお読みいただき、ありがとうございましたm(__)m