~前回までのあらすじ~
一日に7個しか買えないスーパーパンチパーマコケコッコー弁当を見事手にしたのは菅野明日人だった…
次の日、また弁当の時間が来た。
『手を合わせてください、いただきます!』、『いただきます』
と、まるで幼稚園生のような声で号令をした。
みんなのお弁当を開けるおとがした。
そんな中、急にお弁当の中をみてすぐにふたをしめる人がいた。
『げっ⁉』
そうつぶやいたのは鈴木雅人だった。佐々木龍生と西山碧が鈴木雅人に近づいていた。
『雅人ーなに驚いてんだよー』
と佐々木龍生が言うと、それに続くように西山碧が『なんか隠したよねー!おいら、みたーい!』
ん?あれ?こいつこんな短時間でキャラが変わってしまったのか。
雅人は少し黙ってこう言った。
『・・・・・・・・・・・』
『実はご飯の横に……たい焼きが入ってたんだ。』
確かに言われてみれば良い匂いがしなくもない。
佐々木龍生は
『ギャフゥゥゥゥン!!』と驚き、鼻血が噴き出ていた。
そこに、思わず西山碧が、
『宮崎駿のアニメにでてくる漫画キャラか!』
と会心のボケをいれたように見えたが、意味が分からない。
アニメと漫画?
どっちなんだ?
そもそも宮崎駿のアニメにそんな夢も希望もないセリフがあるはずがない。
やはり馬鹿だ。
つーか佐々木龍生はどれだけ鼻血を出せば良いのだろうか。
また一つ疑問が増えたのだった…
次の日の朝、三年四組に重大なことが告げられた。
なんと、佐々木龍生が出身国のロシアに帰ることになったのだ。
転入生してきてすぐに転校するなんて初めての経験だ。
三年四組は佐々木龍生のお別れ会をすることにした。
『今までありがと!楽しかったよ!』
無理やり元気よく振る舞っているようにみえた。
そしてお別れ会当日、
小笠原凌と川村颯人はモノマネをし、菅野明日人は公衆トイレの男子が立ちションをする便器の中に入っている黄色い玉を佐々木龍生にプレゼントしていた。
さすがトイレの神様。と、言いたかった。
『あ、ありがとう!でもこれ美味しいの?』
しかし、佐々木龍生の言うことをみんなが聞き流していた。
『最後に、下瀬谷中学校の校歌だけでも聞いてくれ!』
西山碧が叫んだ。
『ミュージックースタート!』
『ドゥーン・・ドゥーン・・東の空~に陽は昇り!山に囲まれたこの学び舎!はじけりゃyeah!!素直にgood!!下瀬谷…【プルプルプル、プルプルプル】
下瀬谷中学校の校歌の最も盛り上がる手前で携帯が鳴った。
『あ、もしもし!?エミリー?ああ、I LOVE YOU。え?ごめん。今お別れ会やってるから。
うん、じゃあ後でプロントで!』
小笠原凌だった。
鈴木雅人が言った。
『ちゃんと電源切っとけって。』
小笠原、『ゴメンゴメン。』
『じゃあ、もう一回ミュージックースタート!』
『ドゥーン・・ドゥーン・・東の空~に陽は昇り!山に囲まれたこの学び舎!はじけりゃyeah!!素直にgood!!下瀬谷…【プルプルプル、プルプルプル】
小笠原『ゴメンちょっと。』
鈴木『待てって。』
『あ、もしもし!?ミシェル?ああ、I LOVE YOU。え?ごめん。今お別れ会やってるから。
うん、じゃあ後でプロントで!』
鈴木『だから電源切っとけって。』
小笠原『あ、うん!』
『ゴメンもう一回。』
『ミュージックースタート!』
『ドゥーン・・ドゥーン・・東の空~に陽は昇り!山に囲まれたこの学び舎!はじけりゃyeah!!素直にgood!!下瀬谷…【プルプルプル、プルプルプル】
鈴木『もう良い加減にし…』
『あ、もしもし!?スンヨン?ああ、サランヘヨ。え?ごめん。今お別れ会やってるから。
うん、じゃあ後でプロントで!』
ここでとうとう鈴木雅人がキレたのだ。
『日本語で伝わるわけないだろおおおおおお!』
『なんで外国人っばかりなんだよおおおおおお!』
『つうかプ口ントっどこだよおおおおおお!亅
『もうやだああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!』
半泣き状態で騒ぎ続ける鈴木雅人が静かになることはなかった...
佐々木『俺のお別れ会は...』
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