春 | 高田龍の《夢の途中》

高田龍の《夢の途中》

気がついたら、72歳に成ってました。
今までずいぶんたくさんのことを書いて来ました。
あと何年生きられるのか判りませんが、書き続ける事が生存確認でも有りますし生存証明でもあります。
宜しくお願い致します。

かじかむ指先に息を吹きかけ、春の訪れを待ちわびていた。
還暦を過ぎて尚、安息の時を得られない我が身に歯ぎしり。
ふと人生の残り時間に想いを馳せて、不安と、諦めが心を塗りつぶしたりもする。

『何クソ!』と思っては、また弱気になり、
『敗けてたまるか!』と拳に力を入れては、『もう、この歳では・・・』と俯いてしまう。

ただでさえ涙もろい自分が、歳を重ねていっそう涙もろくなる。

《死》が怖いと思っていた自分が、終わりにしたいと思ったりもする。

《死》が怖いのではない。

未完の人生を、やり残した事を、生きた証を残さぬままに《死》を迎えることが悔しいのだ。

それだけだ。

気がつけば、桜が開花の時を迎えている。

季節の移り変わりさえ気づかない自分だったことに、情け無さを感じる。

春なんだ。

もう春なんだ。

自然界に四季があることは、誰も動かせない事実。

宇宙の理と言える。

人生にも四季はある。

かつて、プロレス団体を経営していた。

その頃、会場に来てくれた人達に、明日を目指す若いレスラーに、声を大にして言っていた言葉がある。

『諦めなければ、必ず夢は叶う』

この言葉を、今こそ我が身に投げかけよう。

『諦めなければ、必ず夢は叶う』と。

たとえ、絶体絶命と見えるような状況にあったとしても、自分自身が敗北を認め、戦列を離れない限り、戦いは終わらない。

敗北にはならない。


我が身に、もうひとつ言葉を投げかけよう。

『今を生きろ!今を積み重ねろ!その先に求める未来があるのだから。』

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話は変わりますが、私が書いてる小説をまだ読んで頂けてない方にお願いです。
もうじき、完結しますのでぜひご覧下さい。
お願いします。



「銭湯」
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