かじかむ指先に息を吹きかけ、春の訪れを待ちわびていた。
還暦を過ぎて尚、安息の時を得られない我が身に歯ぎしり。
ふと人生の残り時間に想いを馳せて、不安と、諦めが心を塗りつぶしたりもする。
『何クソ!』と思っては、また弱気になり、
『敗けてたまるか!』と拳に力を入れては、『もう、この歳では・・・』と俯いてしまう。
ただでさえ涙もろい自分が、歳を重ねていっそう涙もろくなる。
《死》が怖いと思っていた自分が、終わりにしたいと思ったりもする。
《死》が怖いのではない。
未完の人生を、やり残した事を、生きた証を残さぬままに《死》を迎えることが悔しいのだ。
それだけだ。
気がつけば、桜が開花の時を迎えている。
季節の移り変わりさえ気づかない自分だったことに、情け無さを感じる。
春なんだ。
もう春なんだ。
自然界に四季があることは、誰も動かせない事実。
宇宙の理と言える。
人生にも四季はある。
かつて、プロレス団体を経営していた。
その頃、会場に来てくれた人達に、明日を目指す若いレスラーに、声を大にして言っていた言葉がある。
『諦めなければ、必ず夢は叶う』
この言葉を、今こそ我が身に投げかけよう。
『諦めなければ、必ず夢は叶う』と。
たとえ、絶体絶命と見えるような状況にあったとしても、自分自身が敗北を認め、戦列を離れない限り、戦いは終わらない。
敗北にはならない。
我が身に、もうひとつ言葉を投げかけよう。
『今を生きろ!今を積み重ねろ!その先に求める未来があるのだから。』
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話は変わりますが、私が書いてる小説をまだ読んで頂けてない方にお願いです。
もうじき、完結しますのでぜひご覧下さい。
お願いします。
「銭湯」
⇒ http://ameblo.jp/yumeututu716/entry-12088440018.html