GWのことだ。
一足先に撮影の仕事で群馬県の山奥に。
温泉のある観光地。
ベランダには露天風呂があり、撮影に忙しく動き回るスタッフの方々をよそに、朝から景色を眺めながらの入浴三昧。
極楽、極楽。
しばし、都会の喧騒も忘れる。
そんな処にも、世の中の出来事は届いて来る。
辛く、不愉快な事件が続いている。
そのひとつに、18歳の娘さんが生きたまま埋められたという、なんともやり切れない事件がある。
数名の加害者にも未成年者がいる。
主犯の女は、被害者と同い年だという。
メディアには名前も顔も晒されない。
少年法というバリアの中で守られている。
~まあ、ネットの世界では垂れ流しなのかもしれないが。~
その一方で、被害者の女性の名前も顔もテレビには映し出されている。
身内には世間に知られたくもないであろうエピソードが日毎に炙り出されている。
加害者と同じ未成年者なのにである。
彼女の父親は、彼女の母親は、どんな気持ちでいるのだろうかと思うと胸が痛い。
手塩にかけて育てた我が子の成長を楽しみにしていた筈だ。
歳を重ねる中で、心配なこともあったかも知れないが、それを差し引いたとしても余りあるほど娘は可愛いかった筈だ。
~産み落とされて乳を飲むこと一百八十余石、三年が
間は父母の膝に遊び~と古の人は説いた。
現行の少年法の是非をとやかく言うつもりではないが、やはり首を傾げてしまう。
新緑から濃い緑に、夏へ向かい森は色を変えていく。
少女は、今年の夏を見ることは出来ない。
