今日は、六十二回目の誕生日 | 高田龍の《夢の途中》

高田龍の《夢の途中》

気がついたら、72歳に成ってました。
今までずいぶんたくさんのことを書いて来ました。
あと何年生きられるのか判りませんが、書き続ける事が生存確認でも有りますし生存証明でもあります。
宜しくお願い致します。

私は六十二年前の明け方に鎌倉の竜の口という処で産まれました。
幼少期には東京の港区で育ちました。
小学校の、たしか五年生の頃だったと思いますが、神楽坂に移り住み、思春期をこの街で過ごしました。
それから五十年近くが過ぎ、その間にはいろいろな事が有りました。

過去はともかく、先の事を考えると様々な思いが心の中を去来します。

とくに終い方を考える事が増えました。
確実に今迄の時間ほどは、私に残された時間は少ないはずです。

いったい、あとどれだけの時間が私には残されているのでしょうか?

未練に聞こえるかも知れませんが、出来る限り長い時間が残っていて欲しいと思うのです。
理由は有ります。

私は、この歳に成っても未だ自身が何の使命を持って世に生を受けたのかが解らないからです。
それを知り、それを成し遂げてから逝きたいと思うのです。
しかし、それを誰かが教えてくれる訳ではないのです。
結局、自分自身が感じ取るしかないのです。

何の悔いも残らず、これが自分のこの世での本懐だと心から思えることを成した時、それが私の使命で有り、その使命を果たしたのだと、きっと実感出来ると思うのです。

そして私は、そのような境地に達してはいないのです。

使命、生きた証をつかむ迄、私は生きていたいと強く思う昨今です。

今年も私の生まれた日は、茹だるような暑さの一日のようです。