父や、その友人達、そして叔父や母から折に触れて聴いている。
戦時下の人々の筆舌に尽くし難い塗炭の苦しみ。
戦地に出征して行った、父、兄、息子、叔父。
それらを奪われた人々の思い。
圧倒的な武力の差の中でも、戦い続けるしかなかった軍人の心中。
思想操作されて、神国日本の勝利を信じて、神風の吹くことを信じて、盲目的に戦いにのめり込んでいた訳では無く、それぞれの思いの中で死を選んで行ったように思う。
生前、私の父は言っていた。
『始まった時から、勝てるなんて思ってるもんか』
『戦争していいと思ってる奴なんか居なかったよ。だからって始まったら、戦争反対なんて歌ってられるか、行くしかないだろう。誰が好きで戦争するか』
その夜の、父の自嘲的な笑みを今でも憶えている。
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