あと、どれだけの時間を、かければ、この大震災の傷痕は消えるのだろう。
あと、どれだけの時間が経てば、被災地から瓦礫の山は無くなるのだろう。
あと、どれだけの季節が廻れば、海は美しさを取り戻すのだろう。
あと、どれだけ待てば、私達は放射能の恐怖から解放されるのだろう。
これらの問い掛けに、頼もしく答えてくれる筈の、政府からは、なんの答えも返っては来ない。
青い空も、碧い海も、静かな森も、のどかな田園も、閑静な住宅街も、賑やかな商店街も、あと、どれだけの歳月の先に、彼等は取り戻すのだろう。
確かに言えること、それは、被災地の人達は、必ず総てを取り戻すということ。
確かに言えること、それは、復興も再建も政府が実現することはない、ということ。
確かに言えること、それは、この瓦礫の世界と、押し潰されそうな悲しみと、絶望を踏み台にして、日本人は、新しい社会を建設すると言うこと。
名もなき、多くの人達の連帯で。
絆と云う、心のブルドーザのエンジンを全開にして。