あと、どれだけ…。 | 高田龍の《夢の途中》

高田龍の《夢の途中》

気がついたら、72歳に成ってました。
今までずいぶんたくさんのことを書いて来ました。
あと何年生きられるのか判りませんが、書き続ける事が生存確認でも有りますし生存証明でもあります。
宜しくお願い致します。

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あと、どれだけの時間を、かければ、この大震災の傷痕は消えるのだろう。

あと、どれだけの時間が経てば、被災地から瓦礫の山は無くなるのだろう。

あと、どれだけの季節が廻れば、海は美しさを取り戻すのだろう。

あと、どれだけ待てば、私達は放射能の恐怖から解放されるのだろう。

これらの問い掛けに、頼もしく答えてくれる筈の、政府からは、なんの答えも返っては来ない。

青い空も、碧い海も、静かな森も、のどかな田園も、閑静な住宅街も、賑やかな商店街も、あと、どれだけの歳月の先に、彼等は取り戻すのだろう。

確かに言えること、それは、被災地の人達は、必ず総てを取り戻すということ。

確かに言えること、それは、復興も再建も政府が実現することはない、ということ。

確かに言えること、それは、この瓦礫の世界と、押し潰されそうな悲しみと、絶望を踏み台にして、日本人は、新しい社会を建設すると言うこと。

名もなき、多くの人達の連帯で。

絆と云う、心のブルドーザのエンジンを全開にして。