みんな頑張っているよ。
みんな必死に為って家族を亡くした悲しみと、戦ってるよ。
廃墟の故郷で、涙を拭き払いながら。
一面の瓦礫の中に佇んで、溜息をつきながら。
くじけそうに成る、心と、
突如として溢れ出す絶望感と、
みんな必死に頑張って、戦ってるよ。
真新しい作業着にはホコリひとつも着いてない総理大臣は、ジェットでやって来て、被災者達を激励している。
力強く握手を交わして、
『頑張れ!』
総理大臣は、激励している。
家をなくし、生活の為の、大事な大事な船も奪われた漁師に、
総理大臣は、『頑張れ!』って、激励している。
揚げ足取りのつもりは無いけれど、貴方は言葉を間違えている。
総理大臣は、間違えているよ。
言葉って、大切。
総理大臣の言葉って、大切。
貴方が、被災地の人達に贈る言葉は、そうじゃない。
そうじゃない。
総理大臣が、今一番云わなくてはならないのは、謝ること。
そして誓うこと。
『皆さんの為に、命懸けで頑張ります!必ず、皆さんの未来を拓きます。もう少し待って下さい。もう少し、辛抱して下さい。お願いします!』
総理大臣、貴方も頑張れ。
総理大臣、貴方が頑張れ。
総理大臣、本気になって頑張れ。
総理大臣、命を捨てる覚悟をして、頑張れ。
被災地では、逃げ遅れてしまった人も、必死に頑張ったんだよ。
懸命に頑張りながら、死んで行ったんだ。
最期まで、みんなを助けるために頑張って、自分は力尽きてしまった人も、沢山いたんだよ。
頑張って、頑張って、頑張って、頑張って、頑張って、
くたくたに為って、生き残れた人達なんだよ。
総理大臣貴方が、頑張るんだよ。
貴方が、頑張るんだよ。
頑張れよ!
頑張れよ!
頑張れないなら…辞めなよ。
頑張れないなら…逃げればいいよ。
揚げ足取りのつもりは無いけれど、貴方の、言葉は間違いだらけ。
みんな、みんな頑張ったんだ。
そして、今も、頑張ってるよ。
そして、これからも、
頑張って行くよ。
