大震災の被災者の人達の、節度有る立ち居振る舞いが、世界に感動の輪を拡げていると聞く。
昭和20年8月、日本は戦争に敗れ、世界の識者は、廃墟と化した日本を観て、今後、日本が復興を遂げるには100年はかかると予想した。
然しこの国は、そういった総ての予想を覆し、戦後20年を待たずして…それどころか、僅か13年という歳月でパリのエッフェル塔を超える世界一の高さの電波塔、東京タワーを完成させた。
更に、昭和38年、1964年には、これも、世界一の称号を得た新幹線の開通。
そして、当時の国民の悲願とも言える東京オリンピックの開催を成し遂げた。
それは、我々の父や母、祖父や祖母が、焦土と化した日本の、瓦礫の中から、敗戦の屈辱と悲しみの中から、掴み取った輝かしい人間勝利の栄冠だった。
その間、僅かに18年。
日本は、日本人は世界に誇れる民族なのだ。
私達が忘れていた、日本人の誇りと人間性が、未曾有の大震災の被災地から、芽生え始めている。
やっぱり日本人最高!
被災地の皆さんを先頭にして、我々日本人は、66年前の夏、焼け野原の中で、父や母、祖父や祖母が誓い合い、見事に実現した奇跡的な復興を、寸分違わず、いやそれ以上に成し遂げて見せるのだ。
これは東北大震災ではない!
日本大震災なのだ!
部外者はいない。
まして傍観者など論外だ!
この国が、日本人が、忘れていた誇りと思想哲学 を取り戻し、再生するための、大試練なのだ!
日本人の総てが、心を繋ながら、勝ち取る、21世紀の復興なのだ!