空を眺める僕は、月を。
お久しぶりです

また更新します

コメント貰えたら幸いです

僕は誰にも言えない事は知っていてもそれを自分の中に閉じ込めて置くことができなくなっていた。
聞かなかった事にすればいいのか、それとも誰かに相談すればいいのか。。。
僕はあの話を聞いてから普通でいる事ができないでいた。
仕事をしている時も、遊んでいる時もTVを見ているときも。。。
頭から離れる事は無かった。
僕がおかしいのかな。
こんなに悩む事じゃないのかもしれない。
でも全ての事に蓋をして耳も目も閉じ口をつぐんで今までと同じ様に過ごしたら僕は。。。同罪になるじゃないのか。
でも母にこんな事を話してなんになるんだ。
兄貴にも弟にも言ったところで何にもならず、状況をただ悪化させるだけになるんじゃないのか。
僕は悩んだ。
でも一つだけ揺るがない事があった。
それは今年兄貴が結婚式を挙げる事。
その為に当人やその回りの人達が色々な準備や心構えでいるのに、その中で父親が一人ふざけた事をして何気ない顔でその場にいるのは僕には考えられない、いや絶対におかしい事だと思った。
僕は悩んだ末に、兄貴と彼女に話す事に決めた。
彼女に言ってもただ聞くだけで僕を癒す言葉を言うだけだと思った。
でもこの数日僕の様子が変なのは多分気付いていたと思う。
だから一応話そうと思った。
兄貴は僕の1番の理解者で1番冷静に行動できる人間。そしてあの日僕が布団の中で不安から逃げ出そうとしたあの時も、一緒にいたのは兄貴だった。
僕は答えを求めた。
最初に彼女に相談した。
いつも夜寝る前に電話をする時に話をした。
思っていた通りの返答だった。
「私経験した事無いからわかんないなぁ、ごめんね。でもきっとリュウなら大丈夫だよ。元気だして。。。。」
彼女の声が遠退いていく。
何で相談したんだ、彼女の悩みをただ増やしただけじゃないか。
自己嫌悪。
「。。。ごめん、こんな事話して、また明日ね。」
「リュウ待って。」
次の言葉を聞く前に僕は電話を切った。
予想していた言葉と一緒に不安を彼女に与えてしまった。
話す相手を間違ったんだ。
もっと前から前兆はあったけど、この頃から目に見えて彼女から心が離れて行った。
答が聞けなかったり彼女を困らせたからでなくて、自分のキモチがはっきりと見えたからなんだと思う。
仕事の帰りの道中に兄貴の仕事が終わる頃の時間だということに気づいて電話をかけた。
少し疲れた声で「どうしたぁ?」と電話にでた。
一部始終あった事を話した。
「兄貴。。。俺間違ってんのかなこんな事で悩んでるの。」
「お前は何も間違えてないよ。そんな事聞かされて普通でいるほうが変だ。」
その言葉を聞いて僕は自分の体に突き刺さった十字架が抜けていく事を感じた。
「兄貴。。俺。。。」
「バカ。大丈夫だ!俺が直接その事は親父に聞くから。だから安心しろ。」
「。。。ありがとう兄貴」
「お前はなんでもかんでも自分で解決しようとするからなぁ。あんまり悩みすぎるなよ。」
「確かにそうかもしれない、親父の事よろしくな。」
「おう!だから心配しないで大丈夫だからな。」
僕は少しだけ気持ちが楽になれた。
全ての事が解決した訳じゃないけど、ほんの少しだけ前進したように感じた。
その日の夜はぐっすり眠れた。
問題が解決することを信じて。
だが神様は全てを見据えたその眼差しを光ではなくただ闇へ誘うように僕を導いていく。
光の見えない闇へ。
兄貴に話した日から数日後。
夜仲間の家から帰っている時に彼女からメールが届いた。
内容は関係を友達に戻したいという事だった。
僕は驚く事なく、落ち着いた指先でメールを返信する。
空に浮かぶ月は少しだけ欠けていて僕の心を表してようで、でも照らされる僕の顔には涙はなくただ流れる風と街のノイズが心地よく終わろうとする事にしがみつくことは僕には必要の無いことだと感じた。
欠けているあの月と同じように、ずっと前から欠けている事を僕は知った。
空を眺める僕は、月を。
久しぶりに書きます。
もし良かったら感想なんかもらえたら嬉しかったりです。
前の話から大分時間が経って今の僕は、まったく別の人と付き合っている。
遠距離なんで会えるタイミングはあまりないけど、まじめに付き合いたいと思っていた時に出会ったから自分なりに大切にしている。
でもただ優しくしているだけで、僕には何か大切な何かが欠けている感じがする・・・。
それが何なのかわからないでいる。
そんな最近ある事件があった。
事件と言うよりただの日常の出来事なのかも知れないけど、僕には大分ショックな事で・・・。
親父が浮気してるって言う話。
僕も20にもなってそれくらいの事で怒ったりしないで、むしろまだ女性に対象になっている事を評価すれば良いのかも知れないけど、僕にはできなかった。
子供の頃同じような事があって、弟は覚えてないと思うけど兄貴と僕は鮮明に覚えている。
TVとかではそんな修羅場を結構バラエティーな感じにしてしまうけど、まだ体も精神的にも子供だった僕にはあまりにも怖くて自分が無力で、ただ布団の中にもぐって不安から逃げるようにする事しかできなかった。
いつもは弾けるくらい明るい母親も行方不明になった時は自殺を考えたらしい。
すべての話がカタカナで頭に入ってきて、理解できなかった。
そんな事があったせいか浮気とかの話を聞くと想像以上に拒否反応してしまう様になってしまっているのかもしれない。
毎月やっている無尽で親父も一緒に飲んでいて、その時の親父の様子が大分おかしくて、飲むペースも速く、僕は「なにかあった?」と聞いた。親父は初めは言葉を濁す様にしていたが、少ししてその話を他の人と話し始めた。「会社の若い子とホテルに泊まったんだけど、ギリギリまでいっちゃってさ、最後の一線は越えてないよ。マジ恋わずらいだわぁ」
最後の一線は越えてないらしい・・・・・?
僕はきっとあの時自分の親に向けてはいけないくらいに目つきが悪くなっていたと思う。
多分あの時何かが少しずれていたら、僕は親父をブン殴っていたと思う。爪が伸びていたら手が血で滲んでいた。自分を抑えるのに必死だった。
「何言ってんだこの人・・・自分の子供の前で・・・恋煩いだと?」
僕は気分が悪いから先に帰るといい、歩いてそこを後にした。
歩きながら子供の頃の記憶が蘇っていた。怒りはただ涙になって溢れてきた。
情けなさか、憎しみなのか分からなかったけど、止まらなかった。
こんな話誰にも言えない、話しちゃダメだ。
きっとそのせいで全部壊れる。
でもじゃあどうすれば・・・・・。
僕は劣勢遺伝子なのかな。と自分が嫌になった。




