笠哲哉ブログ -8ページ目

インテリジェンス機関

安倍内閣発足当時 政策大綱の重要案件として インテリジェンス機関の整備が挙げられていたのを御記憶だろうか 国家情報機関は防諜と諜報の二側面が 汎的情報分析に支えられ また軍事情報機関と治安警察の協力のもと 単に政権の維持にとどまらず 国家や政府そのものに対する脅威の排除を主要な権能とするのが肝要である 残念な事にこのような内容にわたる検討作業にまでいたっておらず 看板を掲げての小休止となっている 
インテリジェンス機関の本務からは少しはなれるのだが 副業としては 閣僚や政治任用高官の身辺調査がある 確度の高い客観情報を 総理や内閣官房に伝え 政治判断を請い 更に人的情報をアクティヴに収集するのが専門官庁としての特色といえる 本来の 身体検査とは 金と下半身(軍機関の隠語で徴兵検査に引っ掛けてM検というが)の事だけでなく 政治活動や思想 交友関係 特に外国勢力の影響下にあると目される人物や 治安上 特定対象とされている人物との交友において 閣僚や政府高官にあるまじき傾向がないか つまりこちらが情報を得たり善導すべきところ 逆だったりしないか そういった領域の情報活動が 党利党略や派閥の論理ではなく 国益から行われるのが 望ましい
もしや 政権発足時の政策の優先順位を此処に置いていたら 相次ぐ 辞任は避けられたかもしれない

軍隊としての継続性と法規の断絶

自民党は政務調査会を構成する各部会で 政策の大綱を詰めてゆく 軍事や防衛省関連予算などを扱う部会を 国防部会といっている 自衛でも防衛でもなく国防なのである つまり本音でいうと国防軍の創設が自民党結党時には暗黙の了解事項であった 
55年体制の下では 革新陣営の中核である社共両党が軍事組織の存続そのものを否定してたので 政治的思想はさておき 自衛隊幹部はおおむね自民党国防族の政治家と陣をともにするしかなかった
従って 現行法上はともかく あるいは名称上 建前上 というような発想がでてくる
これが象徴的に露見したのが 栗栖統幕議長の 超法規発言であった 最近でも 佐藤参院議員の おしかけ支援戦闘発言に見られるように 軍人としての決意 覚悟というものは 法規がいかに奇形でも 健全に涵養され 帝國陸海軍から脈々と受け継がれているものも多い
部隊に対する教育として ある師団長陸将補が 国民の生命財産を護るのは警察の仕事 我々の任務は国体国家の防衛だ と日常訓示なさってるのが よく左翼系文献で紹介されて いざというときは軍隊は市民を見捨てるのだ戦前も戦後もそういう本質は変化してないのだ というような論旨で引用されているが ある意味自衛隊に帝國陸海軍の精神が引き継がれていることは重要な人的資産である
そもそも自衛隊と呼ぼうが自衛軍と呼ぼうが国防軍と呼ぼうが 国内法上の便宜でしかなく 本質としては軍隊である 軍隊である以上 政治の力からは相対的に独立しており 外から政体を決定する可能性的実力を保持しているのだ
 帝國陸海軍が降伏し 暫時 米軍が主力の連合国軍隊による占領下政体での政体変更と 政府や法が表面上は継続してきたこと その後 平和条約締結と実質上の政治的独立に緩やかな時間差があった事にも規定されて 自衛隊は軍隊としての法規上の整備がなされてこなかった 
歴史はさておき 現在は我が国は独立国家であり かつ大国として相手からも認識されており 戦後教育下インフェリオリティーコンプレックスを植えつけられた政治家の心理のレベルの問題を除けば 軍隊として三軍を再確立する段の障害は全くないはず
あとは統帥権の帰属が おおざっぱ過ぎて障害を発生させてきた憲法の規定を補うようななんらかの工夫が必要だろう 日本国憲法は三軍の保有を想定しておらず 日米安保条約と自衛隊法は指揮権とその淵源たる統帥権には当時の政治上の配慮から明確な規定を持ってないが 大韓民国やカナダ連邦とは違い 戦時指揮権委任条項も発生しておらず イコールパートナーシップを逆に求められているのだから(1980年代からは)我が国自身 主体的に解決しなければならないだろう

対談イベント出演予定

9月25日に新宿で対談トークライブに出演するのだが 自衛隊と国軍の違いとはなにか というテーマ 前回は評論家の鈴木邦夫さんや新風東京本部代表の鈴木信行さんらと登壇したのだが 今回はメインゲストなので ゆっくり話せると思う

新宿ネイキッドロフトにて対談イベント
針谷大輔が斬る!! 「男たちの国防論」 Vol.5
国防論を実践すべき軍隊とは?
「国軍と自衛隊の大きな違い!」

 軍隊とは、自国を守る為の要であり、軍人とは、その国で一番「名誉」と「誇り」を重んじる存在である。我が国においても、帝国陸海軍の将兵はこの基本にもれる事なく、他のどの国にも負けない「名誉と誇り」を携えていた。しかし現在の自衛官はどうであろう…。防衛省火炎瓶闘争の意味を踏まえ、我が国の軍人の在り方を、実践活動家と国体学者の眼からぶつけ合うトークライブ
詳細は以下のサイトで
http://www.giyuugun.jp/yotei.php  

このトークライブは友人が2ヶ月に一度 定期的に主催していて 飲食しながら 気軽に話しを聞けるという楽しい企画である

支持率回復 

改造内閣の支持率は44・2%で、参院選直後の7月30、31日に行った緊急世論調査(電話方式)の31・7%と比べて12・5ポイント増加した。不支持率は36・1%で、23・8ポイントも減少した。

 改造前の内閣に比べて、新内閣は「期待できる」と答えた人は55%で、「期待できない」の28%を大きく上回った。)<読売新聞yomiurionline>より一部改変のうえ引用

安倍総理の内閣改造の姿勢は 国民によって 早くも支持 評価されている テレビ放送 新聞の論評では旧態以前だの サプライズがないだの 派閥均衡だの 言いたい放題であったが 参院選で民主党を勝たせた極わずかの票数の変化の内実は 自民党支持層の4分の1が移動したと分析されているのだから 安倍総理が今回のように 自民党らしさをはっきりと打ち出し 保守回帰路線を政権運営の土台とすればおのずから国民の評価はついてくるのだ
あとは 政治家 安倍晋三の色を はっきりとし 旗幟鮮明(岸 鮮明)戦後レジーム脱却こそが安倍改革の内容である事をあきらかにした統治を実行してゆけば 本来の保守反動 伝統重視の自民党支持者は
帰ってくるのだ
責任ある国民勢力はそのことを求めており 岸総理の後は 左翼勢力への妥協と 国対政治と野党の政策転換路線への対応からの社民政策の取り込みによって 自民党自身が変質してきた歴史を払拭し 堂々と左転回した民主党と対決し 暖かい保守源流か 社民主義と新自由主義の混濁との選択を国民に求め 我が国の共同体性重視の国家をとりもどす たたかう保守政治を期待する

内閣改造

内閣の構成を決定するのは 内閣総理大臣の専権事項となっており 私ごときの意見する課題ではないが 感想としては 自民党らしさが基軸に通っているということだ 三角大福中の時代はこうだった 各派閥のもとい政策集団の実力者と目される人物が得意の省庁を担当し成績を上げる競争で 国民に政府自民党の実績を訴えるという内閣だ 外務 財務 経産の重要閣僚と 最近重みを増した官房 防衛にはいずれも8期 9期の党三役 大臣経験者を充て 改革路線やグローバル化対応で疲弊した日本政治経済の建て直しに真剣に向き合い対処する決意が見て取れる 参院選であれだけ負け 支持率の低下のなか マスコミやいわゆる世論に媚びてパフォーマンスやサプライズ人事に走ってきた最近の連立内閣の流れからは一線を引く 結果勝負を期した自民党らしい布陣だろう
党三役では 麻生幹事長 二階総務会長は小グループの長であり 今危機感を持った自民党が内部での足の引っ張り合いを封殺 挙党体制を確立することを前提の人事であり いわば安倍総裁としては 同志に命をあずけた背水の陣
麻生幹事長は 自由な発想を得意技とする学習院出らしい権威不感症 古きを温ねて あえて新しきをなすタイプの人物と思うが 解体された自民党の 新規創業にはぴったりの指導者だ
また 政務の官房副長官に大野まつしげ先生が任命されたが 大野先生は相続税廃止論者で 私としては期待大なるものがある
選対総局長の菅先生も特に大臣経験を経て大きく飛躍なさったと噂の士であり
後日発表の 副大臣 大臣政務官と 特に党総務局長人事には期待感を隠せない
安倍総理にはこのまま国家国民のため世論に動ぜず保守本流統治の再生の為 ご健闘いただきたい

靖国神社 護国神社を国民全体に伝え継ぎたい

先だって よく拝見してるブログの管理人さんが靖国神社に参拝したエントリーを書いてたので 私も参拝し 小泉さんの参拝に国民と政府の強い意志の結実を感じたというようなコメントを残したとこる 横レスで 公式参拝を望んでるのは一部(少数派)だけだ という<参拝反対>なるハンドルネームの非国民から批判をいただいた 私のコメントの主旨は 私も女房も遺族なので毎月のように参拝はするのだが たまたま小泉さんや和歌山県遺族会の上京参拝団と御一緒し 在任中はかなわなかったが私たち国民の願いを受け モーニング正装姿 神道形式にての御祈祷に 公式参拝を願う国民の意志と政府のむすびつきを感じた という一点でしかない
高校生の頃は 学校の隣が護国神社で 登校日はほぼ毎日参拝してた
護国の英霊に祈りとまことを捧げ 顕彰し おのれのいまあることを 国家に命を捧げた軍神に感謝するのが高校生でさえ不自然なことには感じなかった 
大人であれば なおのこと そういうことは きちんとする方がよいに決まっている 現在 三軍の最高指揮官は内閣総理大臣である 政府が軍隊も指揮してる以上 公式に参拝 顕彰 また靖国神社国家護持をすすめるのは当然としかいいようもない
国民の多くは直接にはこの事について詳しい知識もなく従って関心が高いとは言えないだろう 8月15日の報道はおおくは政治ニュースとしてしか扱わない
英霊にこたえる会では良い 分かりやすいリーフレットを作成 国民に配布してるが会員だけで120万人なので会全体に周知徹底するだけでも大変な仕事だ 今後は私自身もそうだが 英霊との親等級が増えてゆく 大きな戦難がないと 父が兄がという骨肉の思いを直接にお持ちになる遺族は少なくなる
従って会員外 広く国民全体への広報活動が必要だろう 
英霊にこたえる会と心を一にする友誼団体の会員は 日本遺族会 軍恩 郷友 また神社本庁など ゆううに2000万人をこえる ここが発信点となり国民の理解と覚醒をつくることが公式参拝と国家護持の実現につながる

畏れ多きことに 例大祭等には 御勅使をおつかわしにあらせらるる 

一度 御勅使 奉迎をおおせつかったことがあり おぼしめしを おしはかり奉ると
国民あいそろい国家祭祀のお宮としての整い方をまずは実現するのが直面する務めとこころえる

現職公認主義の改訂

自民党は23日の参院選総括委員会(委員長・谷津義男選挙対策総局長)で、現職中心となりがちな公認候補者の選定作業を見直す方針を確認した。候補者擁立の時期も選挙直前は避け、準備に一定期間を置くことを申し合わせた(日経NET)
上記の報道によると自民党は再生への道を着々と歩み始めたようだ
党内の声としては聞いていたのだが報道されると実感もわく 今日は休日のため寝坊をしてたのだが9時に日経新聞を読んだ後援者の電話でおこされた 内容が吉報であると寝起きも不機嫌にならないものだ

近況2

新任の事務局長が優秀なので やっとブログに時間を割けるようになった 政治資金また地盤醸成も兼ねた社会運動団体の運営 関係の報道機関や出版社 講演草稿の準備などもともと講演会での私の発言に共感したのがきっかけで来てくれた人なので 同志として単なる事務仕事以上の領域を分担してくれるので 大いにたすかっている
今は区議選の後始末も大体終わって 既報の如く 政治路線もかたまった
国体学者として講演や執筆もしてるのだが 民主党代表だった前原先生以外 現職で公刊物で 国体という言葉をつかった政治家を他に知らないという状況もあり 今は故人となりし先哲の紹介も直接学んだ 筧 先生 中西 先生を中軸に努力している
英霊にこたえる会の中央参加団体の拡大の一翼を担うべく 首都圏中心に 英霊顕彰会を結成 地方議員の先生を核に 総理の公式参拝の恒例化と靖国神社国家護持を進めている
また納税者連盟では相続税廃止 個人所得税 固定資産税半減を政府に働きかけている
著書の出版の近く予定しており かなりいそがしいのだが なるべくブログの更新に務めたい

保守本流

前のエントリーで尾辻先生の参院議員会長就任を書いてしまったが今日のニュースで本日決定とやってたので私の先走りだったらしい 自民党内では参院選の翌日から青木先生の退任と尾辻先生の後継が既成事実であるかのように言われてたので逆にまだ正式決定されてないとはきづかなかった
同様に安倍総理の続投と長期政権への道筋も参院選の勝敗にかかわらず決まっている
総理は秋の例大祭には公式参拝の心算とうかがっている 私たちはただただそれを支えてゆくのみで前政権下で新自由主義経済政策に偏りすぎた分は前政権の中枢にいた安部総理こそが正してゆく責任も能力も持ってるはず 支持率や中間選挙などの結果に左右されることなく 国家国民のためなすべきことを敢然としてなすのが保守本流の統治だろう

近況

参院選では自民党苦戦のなか 応援したなかから尾辻先生と有村先生がつつがなく当選し私の自民党入党の推薦人である尾辻先生は自民党参院議員会長に就任なさった
先だっての八月十五日 有村先生とは靖国神社の参集殿で再会を果たし ご挨拶をいただいた
その直後 はからずも 小泉前総理大臣閣下と共に昇殿できた 宮中通常服いわゆるモーニングに威儀を正しニ拝ニ拍手一拝をなさる小泉さんの姿を眼前にし 私のなかの党執行部に対するわだかまりは氷解した 今後は自民党員としてあまりわがままをいわず 内側から政府自民党を正しい方向へ動かすことにつくしたい