インテリジェンス機関 | 笠哲哉ブログ

インテリジェンス機関

安倍内閣発足当時 政策大綱の重要案件として インテリジェンス機関の整備が挙げられていたのを御記憶だろうか 国家情報機関は防諜と諜報の二側面が 汎的情報分析に支えられ また軍事情報機関と治安警察の協力のもと 単に政権の維持にとどまらず 国家や政府そのものに対する脅威の排除を主要な権能とするのが肝要である 残念な事にこのような内容にわたる検討作業にまでいたっておらず 看板を掲げての小休止となっている 
インテリジェンス機関の本務からは少しはなれるのだが 副業としては 閣僚や政治任用高官の身辺調査がある 確度の高い客観情報を 総理や内閣官房に伝え 政治判断を請い 更に人的情報をアクティヴに収集するのが専門官庁としての特色といえる 本来の 身体検査とは 金と下半身(軍機関の隠語で徴兵検査に引っ掛けてM検というが)の事だけでなく 政治活動や思想 交友関係 特に外国勢力の影響下にあると目される人物や 治安上 特定対象とされている人物との交友において 閣僚や政府高官にあるまじき傾向がないか つまりこちらが情報を得たり善導すべきところ 逆だったりしないか そういった領域の情報活動が 党利党略や派閥の論理ではなく 国益から行われるのが 望ましい
もしや 政権発足時の政策の優先順位を此処に置いていたら 相次ぐ 辞任は避けられたかもしれない