shiro's nest -93ページ目

乾いた人

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水が欲しいのだろう?

乾いた人よ。

しわがれた声を張り、

惨めなスニーカーを履きしめて、

戸口でドアに身をやつす、

乾いた人よ。



わたしは水を持っていた

確かに持っていた

しかし、その水はひとりでになくなった。

確かにあったのだ。


どうして、そんな目で、

乾いた人よ。

眼光だけは保つのだ。


ただ、早くドアを叩けばいい。

私はあなたを迎入れ、

施すものの殆どをあなたに捧げてしまうだろう。


私が隠したと勘ぐるのか?

乾いた人よ。

あなたが私を苦しめる。

私を疑い蔑むなら、

その思い、どうか墓まで持ってゆき、

次の生が育むものまで汚せばいい。


私を疑い蔑むなら、

己が息子の手を持って、

私を細かく刻んでしまえ。



乾いた人よ。

澄んだ目をする人よ。

あなたの言わんとするとおり、

私は答えを持っている。


乾いた人よ。


どうか許してくれまいか?

あなたの骨を埋めるのは、

私の手であって欲しくないのだ。



しろ

バリカンでやっつけろ!

バリカンでやっつけろ!

眠っているのは快楽主義だ!

惰眠をゴブガリにする土曜の朝。


バリカンでやっつけろ!

ガリンシャ並みのドリブルで、

纏まりかける世界を再構成。

なくなった惑星を取り戻せ!




誰かが僕に名を付ける

僕も誰かに名を付ける

きっと名前が うっすら薄れた主体性をなんとか担保してるんだ。




それなのに、どうして隠れようとする?


バリカンでやっつけろ。

お前のブレードは超合金。

寸分違わぬ五分の針に、

驚き、やつらも出てくるはずさ。


しろ

アンセムーみてはいけないものー

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みえないくんになってやる

そう 決めた日

僕は みえないくんになった

安っぽい短編小説より ぜんぜん悲しい話


ぜんぜんみえないはなし


みえないくんは みえないから

誰の目にも映らない

自分が誰か 自分があるのか

わからないだけで

手首に線をはしらせる

そう 別に死にたいだけじゃない

手軽な自慰行為

透明な枝の上に

赤く走るキレイな線を

遠い星のワッカにして

名前をつけて

壊してしまおう

僕だけのために



星の歴史は消えるから 簡単に永遠になる




猫をくびり☆☆☆ことも

もう 僕にはわけないことなんだ

全世界のカエル擁護主義者が

血を吐いて自殺するほど

傲慢なやり方で



僕がみんな みーんな 悪いんだぜ?


解剖の後 生き残らないこと

知ってたんでしょ?


こころに ぴったり寄り添って

あなたのこころを少なく 弱くしてあげる

あなたがしあわせであるように


幸せでしょう?


世界中のカエル擁護主義者が血を吐いて自殺するほどに



安っぽい短編小説より ぜんぜん悲しい話




蜂蜜シロップで愛を語る


しろ