shiro's nest -27ページ目

さぼりんぼ

花の香立つ

あたたかき日差す場所

甘い香に気が付いた

愛した人はどうしてる


泣いてる


それとも笑ってる


遠い香と遠い記憶

甘い香はふわふわと



思念の海でクルージング
お昼前には竿を立て

内海でぼんやりお昼寝タイム




夢を見た。

コンクリートの墓標の影で。









しろ

オーバーエイジ

苦しむ姿がこわいから

しずかにサッと耳を閉じた


幼い頃の感受性は

鋭いけれども それはアンテナが凡庸だからで

フタマワリ後とは少し違う


僕は静かに耳を閉じて

心の扉を半分閉める

それはこわいからで


すぐに片手で閉じれるように

それはこわいから だから



美しい花が咲いていたり

久々にハチミツとクローバーを見たり

花はだんだん綺麗になったけど

ハチクロはこわくて読むのをやめた


前までは そうじゃなかった

ステキなものを両手に持って

どんなに落ちても気にしなかった


落としたのはいろいろあるんだ


沢山の期待や

温情や

愛や お金や

憎しみや

友達や 恋人や

やわらかいものを

やわらかく受け止めるこころや…



最近少し気付いたんだ

落としたものはまだ足元にある

だけど 僕は拾わない

もう一度落としたら

もう もう二度と拾えない


拾えないなにかを落とすから

そんな気がするんだ

時計の針が明日を目指し

瞼が重くて上がらなくなる


そろそろ帰ろうか?



明日がある



掴み放せない明日が

この手から零れてしまわぬように









しろ

ホワイテ

この声が聞こえるかい?

笑いあう静寂に 悲しいニヒルが混ざる

憎しみと言うには悲しすぎる

笑い声は渇いている



あぁ あなたはこう言う

『どうして?』

そう、怠惰なだけ

『頑張ればいいじゃない』

でも、怠惰なだけ




この声が聞こえるかい?

怠惰を理由に 理由にしかできない角砂糖

喫茶店の片隅で 丸みを帯びて

存在意義は何処へ行った




グルグル回る 廻るループ

『どうして』なんてあなたは言って

ドウシテカナンテ ダレガ


わかるんだい




この声が聞こえるかい?

しんとする夜の雨

この声が聞こえるかい?

雨粒が心を打って

この声が叫び出す

この声があばれだした

この声を ただ 忘れないでと

このまま僕と

このまま 一緒にいて




『ハナサナイデ』って




僕はまた箸を置いて

置いたんだ

置いたんだ。




星は廻る 空は変わる

動かないのは双の御脚


真っ直ぐ前を見た



僕の景色は変わらない


ただ ただ  真っ白なんだ





あぁ あなたはそう言う


真っ白い僕は染め上がる



あぁ 僕の目の前は…





染まらない




染まらない





しろ