shiro's nest -20ページ目

アナザヘブン

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抱かれたんだ 知らない手に

欲しかったんだ欲望が

背中を這う痴情の指先 吸い取ったものは

おなかのなかへ



生れつき不器用で

髪だって纏まらなくて

ゴム紐で縛ってからは けなされて

啄むように口を出し

浮浪者だけは禊ぎの顔

『ひとつだけの』

唾を吐きつけたんだ



抱かれたんだ 知らない手に

欲しかったんだ欲望が

背中を這う痴情の指先 吸い取ったものは

おなかのなかへ


命を張って消してやるんだ

根を張ろうとする若木の緑

さらなる地獄に溺れてしまえ



バカヤロウ






しろ

日差しと汗の匂い 逢瀬の夏

みんなキャンプに行くような恰好で

しゃがみ込んでおしゃべりなんだ



いろんなことを大切にしない僕には

数え切れない 忘れ物があり

他方でなにもない



おしゃべりの声がFixされて

遠くからレーニンの演説が聞こえる



夏なんだって

手軽で 甘酸っぱくて 後には多分響かない

3ヶ月のショートクルーズ

ステイ ステイ ステイ










しろ

Pocket

泣かないなんて言わなくていい

悲しげになんて笑わなくていい

悲しみや苦しみなんて

小さなCold Pocket



しかたないって君は言って

煩わしそうに首をさする

見えない鎖を架けるのは

手をかじかませるCold Pocket



雨粒の咲くアスファルト

大きく見えるこの世界

温い雨を冷やすのさ



ポツポツ響くRain Beat

優しく包むSuite アンブレラ

吸い込まない雨を冷やすCold Pocket



この世界に拡がる『語り』

底にあるのはCold Pocket

児戯に似た 笑顔 スケルトン

冷やした顔で笑ってみろよ



遠のく自我と 混濁のシンパシー

空から堕ちるのは確かな雨

洗い流した全てがそこで

ただ涙する Cold Pocket











しろ