shiro's nest -22ページ目

ありがとう

サンキューの声を聞いて

ありがたそうなことをした

親切心のステレオタイプを

割られないようしっかり抱いて


サンキューの声が聞こえない

僕はただの他人になる

ニュースの事件に涙を流し

少しだけ ざまあみろ



サンキューの声を聞かせておくれ

僕が優しくいられるように

サンキューって僕が言えるように







しろ

美しい雨

雨粒の匂い

遠い香

溶けだすブルー



立ち止まり傘を離す

雨はまだ止まない



雨粒の音

胸痛むビート

海音がまだ…遠い



足跡消すランドサーフ

痛みだけが少し苦い



見上げた空は曇りのママ

雨粒を僕に叩く





見つけたイマジネーション

答えたファンデーション

対立を怖れてぶつからないよう

片目をつむって 眼帯しめて





雨粒が僕の肩を打つ

傘を透かして僕を打つ

思い通り 世界にウインクして

雨粒が さす この先を

お天気雨の雨粒で









しろ

世界のあるきかた すべきかた

壊れたものはガラスのカボチャ

ひび割れのむこうの世界も分かつ

電車の吊り革の先の世界は

魔法で作られた円い世界

少し揺れるだけ

少し揺れるだけで

少女の笑顔が歪んで見える



あぁ 世界が変わる

まるで予定調和

まるで朝ご飯のお茶碗

滲んだ世界は

神様のくれたまやかし

すぐに戻った寂しい世界



映画のように同じ世界







壊れているのは僕だ






しろ