第5章のつづきです。
幸福の科学教義で重要視されている言葉を
それぞれ参究してまいります!
2.「トロン」の付く存在
次に、「トロン」というワードを取り上げます。
というのは、近年のUFOリーディングで、
「トロン」という言葉が付く天使は、「エル」の付く天使よりももっと古い
ということが明らかにされたからです。
「トロン」の付く存在として、
当会で言及された、
メタトロン、ヤイドロン、カイトロン、パイトロン、パワトロンのほか、
キリスト教神学の座天使トロネス、
そして前述した北欧神話のトールを取り上げ、
「トロン」という言葉の意味を考えて参ります。
①メタトロン
UFOリーディングによれば、
メタトロンは、
いて座インクルード星出身の宇宙存在であり、
イエス・キリストの宇宙魂で、アモールの魂の一部。
最上級の天使の一人であり、
イエスの言う「父の独り子」と同じであり、
「光の神(アフラ=マズダ)」の一人でもあるといいます。
地球には、今から6500年前にメソポタミア地方(今のイラクの辺り)に出ており、
ヤイドロンも同時期に地球に現れ、宇宙とアフリカ・ヨーロッパへと光を広げた仲間であったとのこと。
そして、
「トロン」がつくのは「エル」がつく天使より古く、
メソポタミア文明をつくった者たちと関係があり、
今から6~7000年前から2000年前の間にかなり強い力を持っていたらしいです。
(『メタトロンの霊言』参照)
また、「トロン」がつくのは宇宙と関係があるようです。
「エル」が付いている方々は、地球に来てから神にお仕えして活躍した方々に、「エル」という称号が付いてることが多いので、だいたい。普通の天使たちですよね。「エル」が付いている、ミカエルとかラファエルとか、いろいろ、「エル」が付いているものがありますよね。これは、地球で与えられた称号なんですよ。
で、「トロン」のほうは、地球で与えられた称号じゃなくて、宇宙文明のほうから来た起源を持っている者に、それを名乗っている者が多いですね。
だから、たいていの場合、片足は宇宙のほうに足場がある者が多い。ときどき、地球の変革のためにやって来ている者が多いですね。
(『メタトロンの霊言』pp.152-153)
つまり、
「エル」という名前の付く天使は、地球において活躍しその称号を与えられたのに対し、
「トロン」の付く天使は宇宙に起源をもつ存在である
ということです。
メタトロンの名前の意味についてですが、
一般的には「測る人」を意味するラテン語「メタトール」や、
「支配者に次ぐ者」を意味するギリシア語「メタトラノス」から転じた、
という説があります。(グループSKIT編著『天使と悪魔の謎を楽しむ本』)
しかし、はっきりとしたことは分かっておらず、実質、その名の意味は不明なのです。
一方、大川総裁は「メタトロン」という名前に付いて以下のように分析されています。
メタトロンの名前から見て、「トロン」には、「電子」とか、そのような意味のあることが多いだろうと思います。また、「メタ」は「大きい」とか「高次の」というような意味ですから、メタトロンというのは、おそらく、「巨大な光」とか、「巨大な電流」とか、何かそのような意味合いをもっているのではないかと推定はしています。
(『メタトロンの霊言』p.108)
「トロン」は「電子」「電流」「光」と関係があるという指摘は、
「トロン」のつく存在の性質を考える上で、大いに参考になる指摘です。
➁ヤイドロン
次に、ヤイドロンについて考えます。
ヤイドロンという存在について、幸福の科学は以下のように説明しています。
マゼラン星雲エルダー星の宇宙人。地球霊界における高次元霊的な力を持ち、「正義の神」に相当する。エルダー星では、最高級の裁判官 兼 政治家のような仕事をしており、正義と裁きの側面を司っている。かつて、メシア養成星でエル・カンターレの教えを受けたことがあり、現在、大川隆法として下生しているエル・カンターレの外護的役割を担う。肉体と霊体を超越した無限の寿命を持ち、地球の文明の興亡や戦争、大災害等にもかかわっている。
(『UFOリーディング 激化する光と闇の戦い』2021、p.22)
その名前の意味については、
ヤイドロン自身が「主の一本槍」と述べています。
ヤイドロン:
まあ、あえて、今の日本語で訳すとすると、何て言うか、まあ、「主の一番槍」というような感じぐらいの意味に取っていただいてもいいかもしれませんね。
(『UFOリーディング 救世主を護る宇宙存在ヤイドロンとの対話』2021、p.194)
また、大川総裁は「灸(やいと)を据える」(『UFOリーディング 救世主を護る宇宙存在ヤイドロンとの対話』p.236)という意味もあるのではないかと仰っています。
ヤイドロンは電撃一閃を得意としており、
主エル・カンターレを害する意図を持つ悪質宇宙人や生霊・悪魔に対し、電撃で追い払うといったことがあります。
この点が、「トロン」というワードの付く所以であろうと思われます。
「主を害するものに対し、灸を据え、神の怒りの電撃(天からの槍)をくらわす」
それがヤイドロンという存在ではないかと思われます。
ちなみに、メタトロンは「炎の柱」を出すことができ、れんごくさん
それについて
「宇宙からの、何らかの攻撃ないし防衛の印」(『メタトロンの霊言』p.155)
と述べています。
イエスの宇宙魂であるメタトロンに、「神の怒り」というイメージは薄いですが、
イエスは、実はとても激しい性格で「激しい人であった」、という言及もあります。
メタトロン自身も、単なる「許す神」ではなく、
神の意に反する者に対しては徹底的に戦う性格で、
そこにヤイドロンとの共通点があるのではないかと推測できます。
その意味で、「巨大な電流」とは、
「巨大な愛の奔流」でもあり、
なおかつ「闇を殲滅する電流」でもあるのだろう
と思うのです。
③カイトロン
メタトロンとヤイドロンのほか、
幸福の科学教義において「トロン」の名の付く高次元存在がもう一人存在します。
それは、「カイトロン」です。(『太陽の法』p.60)
カイトロンは、
2億7千万年前にエル・カンターレがオリオン星座から呼び寄せた9次元大霊の一人であり、
アトランティス文明においてはクート・フーミー、
古代ギリシャのアルキメデス、
そして近代ではニュートンとして地上に降臨している
銀色光線の霊存在です。
カイトロンの名前の意味についてはこれまでに言及されたものはありませんが、
「トロン」が「電子」に関わる言葉とすると、
カイトロンが銀色光線であり、科学に関係するという点が
「トロン」の付く所以ではないでしょうか。
④パイトロン
また、「トロン」がつくものとして、高級霊や天使ではなく「装置」があります。
その一つが、「パイトロン」です。
地球霊団は、このようにして、一億三千万年ほど前には、エル・カンターレ系が四百億人以上、他惑星系が三十数億人ほどにもふくらんでおりました。しかし、このころ、他惑星人霊を大量に増やすべきだとの提案が、エンリルを中心として出されたのです。エンリルの考えによると、地球に移住して来た比較的高度に発達した人霊を本体として、五人の分身をつくり、各人に、交代で地上生活をさせたほうが、魂学習上効率がよいということでした。そこで、パイトロンという巨大な装置がつくられ、このパイトロンで高次元の光を増幅させ、本体に照射することによって、五人の分身を誕生させました。しかし、パイトロンによる人霊創造は、数億人で打ち止めとなりました。
というのは、パイトロンによって創造された分身のなかには、霊格の低い者が多く、地上生活を経験しているうちに、自分が本来霊であることを忘れ、物質や肉体煩悩にとらわれて堕落し、ほかの正常な霊たちに害悪をおよぼす者が増えてきたことです。こうした人霊が、死後、低級霊界に磁場をつくりはじめ、四次元幽界に、暗い想念をもった人々がグループをつくりはじめました。すなわち、これが、地獄界のはじまりです。エンリルの失策は、最初の移住時の不調和事態に続き、再び、エル・カンターレの厳しい教導を受けることとなりました。
(『太陽の法』pp.63-64)
このように、
エンリルが人間の魂を分化させる装置として作ったのが「パイトロン」です。
これまで述べてきたように、
「トロン」には「電子」「電流」といった科学的な意味合いがあるので、
装置に「トロン」という言葉が付いているのは納得です。
また、高次元の光を増幅させる装置であることから、
「トロン」には単なる「電子」ではなく、
「高次元エネルギー」という意味がニュアンスとして含まれていると考えられます。
それは、メタトロンたちの名前に付けられている点からもうかがえます。
「パイ」の意味は不明ですが、
円周率など数学や物理用語として使われるπと何か関係があるかもしれません知らんけど。
⑤パワトロン
次に、「パワトロン」という言葉を取り上げます。
パワトロンはパイトロンと同じく「装置」の名前です。
しかし、この語は初期の幸福の科学教義にのみ登場し、
高橋信次霊が幸福の科学指導霊団から外されて以降、
『太陽の法』から削除されているのです。
旧版『太陽の法』には以下のように書かれていました。
魂の二番目の特徴としては、神の光の集中、発散中枢としての機能、性質をもっているということです。
神の光とは、なにか。それはすなわち、大宇宙に満ち満ちている神のエネルギーです。地上界に太陽の光があるように、四次元以降の多次元宇宙、高次元宇宙に燦々とふりそそいでいる熱エネルギー、それが神の光なのです。地上世界の生物は、太陽の熱エネルギーなくしては生きてゆくことができません。それと同様、四次元以降の実在の世界においても、神の光、神の熱エネルギーなくしては、生命体は生きてゆけないのです。
魂のなかには、この神の光を集中、吸収したり、発散、増幅したりする性質があるということなのです。そして、神の光を大量に吸収し、それを大量に放出することのできる人は、光の量が多い人といわれます。いわゆる光の指導霊と呼ばれている方たちです。すなわち、如来や菩薩といわれる方は、神の光を集中、放射するための巨大な機能をもっていて、ほかの人びとに、光を送り込むことができるのです。つまり、人びとの心に光明をつくり出してゆくことができるのです。
人間の魂は、すべて、神の光を吸収発散しながら生きております。しかし、世の中を輝かせ、人びとの心を光明で満たすために、神の光を放射している高級神霊、諸如来、諸菩薩という光の指導霊たちや光の天使たちには、パワトロンという装置が胸に輝いています。このパワトロンという装置は、自分のためではなく、ほかの人びとのために神の光を供給する人たちの証明なのです。ですから、地上で、自らを偉大な宗教的指導者だと称している方たちであっても、霊視して見て、その方の胸にパワトロンがついていなければ、ほんとうの光の天使ではありません。それは、霊視すれば、一目瞭然にわかります。
(『太陽の法 -新時代を照らす釈迦の啓示-』土屋書店、1987、pp.56-58)
また、
1987年の講演会での質疑応答でパワトロンについての質問があり、
大川総裁は以下のように答えています。
九次元以上の上段階から、神の光が奔流のように注ぎ込んでいるのですが、これを吸収、増幅する装置というのがあります。パワトロンというのは、この装置のことです。装置といっても、機械ではなくて、もちろん霊的なものですが、それがいわゆる光の天使のシンボルとしてあるのです。これが頭の上についたり、胸についたり、さまざまですが、私の場合ですと、いま胸のあたりについています。高橋信次先生は頭の上についているそうです。霊視ができる人が見ればわかります。クルクルと回っているものがあって、これが七色に光っているのです。それでいろいろな天上界の意識を受けるわけです。
たとえば「愛の原理」の話をすると、パワトロンがクルクルっと回って、白の部分、光でいうと白の部分が表に出ます。白の部分が表に出ると、イエス様の光がサーッと入ってくるのです。キリスト教系の愛の光が入ってくるのです。ところが悟りの話をすると、パワトロンがまたクルッと回って、黄金色が表に向いてきます。そうするとブッダ意識の光がサーッと入ってくるわけです。
このように神の光を受けて、それを増幅する装置というものがあるのです。これを光の天使は大なり小なりつけているわけです。ですから世の宗教の教祖たちが、「我こそは如来だ、菩薩だ。」と言っても、パワトロンがついていなかったら違うわけですから、私が見たらすぐわかってしまうのです。このように、心のチャンネルに合わせて、いろいろな光を受ける装置みたいなものを持っているのです。それは光の天使たちに与えられたものです。阿羅漢から菩薩以上になった人は、そういうものがついているということです。<‘87年第2回講演会>
(『真理の発見 説法自由自在③』1990、pp.139-140)
「パワトロン」についての記述が現在の幸福の科学教義から削除されているのは、
おそらく高橋信次霊が「パワトロンというものがある」と言っていたからでしょう。
パワトロンについての表現は、
霊界の話であるにも関わらず「装置」というやや物質的な響きがありますので、
科学技術の高いベータ星の影響が入った表現と見て間違いないでしょう。
(あと、エンリル系は古代メソポタミアにおいて人体実験をしていますので、
人間をやや「物」「奴隷」として扱う傾向が、こういった言葉に出ているのかもしれません。。。)
そんな言葉をなぜ挙げているのかというと、
「トロン」がパイトロンのように、科学的要素が入った言葉であり、
装置にも付けられた例として参考になるから。
ただそれだけです。
(「パワトロン」についての教えは現在の幸福の科学教義には全くもって入っていないものなので、
「まーたしんじがなんか自分の思考回路を滑り込ませに来てたのねやれやれ」と思っておいてくだぱい。)
「パワ」はシンプルに、powerという意味でしょう。
⑥トロネス
次に、「トロン」の付く存在として「トロネス」を紹介します。
トロネスという名前は、幸福の科学教義では言及されていませんが、
キリスト教神学における天使です。
「トロネス(Thrones)」(またはスローンズと読む)は「座天使」と言われ、
熾天使セラフィム、智天使ケルビムに続いて第3位の階級に位置付けられています(つまり、3番目に神に近い天使)。
「座天使」というのは、「神の玉座」「ふたつの燃える車輪」を表しており、
その姿は複数の目を持った燃える車輪として描かれます。
↓↓↓
(きっも)
その姿から、
人間的天使というよりは神の乗り物そのもの、
あるいはUFOなのではないかとする説もあります。
(綾波黎編著『決定版 天使と悪魔図鑑』学習研究社、2009、p.57)
このトロネスという名前が「トロン」から来ているとすれば、
「メタトロンやヤイドロンなどトロンの付く宇宙的存在、あるいは高次元宇宙存在を乗せた乗り物」として
その名がついたのではないでしょうか。
「トロン」が装置にも付く言葉であるという点から見ても、
宇宙人の乗り物に「トロン」が付くのは不思議ではありません。
乗り物が人格化して語られることは現代人の感覚からすれば不思議ですが、
H.G.ウェルズも
過去世が古代日本の「天鳥船神」であり、
宇宙船の神であり、宇宙との交流役をしていた
と述べています。(『H.G.ウェルズの未来社会透視リーディング』2013、p.162-164)
そして、「トリ(鳥)」という音も「トロン」と共通しています。
また、
サイボーグとして作られた(本来機械であるはずの)グレイが
仕事で業績を上げると魂を得られる
という話もあります。(『グレイの正体に迫る』『始原の神アルファとの出会い』参照)
つまり、
3次元では人間や動物と機械は別物ですが、
高度な宇宙技術、あるいは高次元の創造の世界においては
同じくエネルギーを持った存在であり、
別物ではないのだと思われます。
⑦トール
「トロン」の正式なスペルがthoronだとすると、
北欧神話のThor(トール)も「トロン」と関係する可能性があります。
トールは北欧神話の至高神オーディンの息子で、
筋骨隆々とした男性の姿で描かれます。
重要なのは、
トールがミョルニルというハンマーで雷を起こすことができたという点です。
前述したように、
「トロン」は「宇宙から来た者が名乗る」ことが多く、
「電流」「神の怒り」というニュアンスがあります。
2016年に行われたマイティ・ソー(トール)とオーディンの霊言によれば、
彼らは宇宙から降り立ち、地球だけでなく他の星とも行き来していた
とのことです。(『マイティ・ソーとオーディンの北欧神話を霊査する』)
つまり、トールもまた、
「宇宙からやってきた者」であり、
「電流を起こせる」という点で、
「トロン」を名乗る存在であった可能性があるのです。
⑧「トロン」の意味
さらに、言語学でそれらしい言葉を探すと、
スペイン語でtronarという動詞があります。
それは「雷が鳴る」という意味です。
(そこから派生して「驚かせる」という意味もある)
これは、大川総裁の指摘する「電子」「電流」という意味と近いです。
また、日本語の「轟く(とどろく)」という言葉とも音と意味が似ています。
(意味:大きな音が鳴りひびく。鳴動する。/広く世に知れる。名高くなる。/驚く。驚いて胸がどきどきする。)
その点でも、
「トロン」には、「宇宙からの電流(電撃一閃、神の制裁)」といったニュアンスがあるのではないだろうか
と推測できるのです。
また、スペイン語tronoという単語は、
座天使thronesから来ている単語で、
「玉座」「王座」「祭壇」などの意味があります。
ラテン語だとthronusといいます。
前述のように、座天使トロネス(スローンズ)は燃える車輪の姿です。
「トロン」を名乗る宇宙起源の存在が地球を訪れたときの姿、
あるいは彼らの乗り物が「thrones」と言われ、
そこから「玉座」「王座」を意味する単語になったのだろうと思います。
以上の探究から、
「トロン」という言葉には
「宇宙からの電流」「高次元エネルギー(によって生じる電流)」というニュアンスがあり、
神の怒りの部分や、科学に関係する存在・装置にその言葉が付けられるのである
と、結論付けたいと思います。
<あくまで仮説やけん
次回はいよいよ「ヒム」について!
「え!?エローヒムって実は…!?」
「ヒーム様のお名前にそんな意味が…!?」
お楽しみに~
「宇宙の言葉って奥深い…」という方はポチ。
「轟きました。」という方もポチ。