ガラスを割れ ー復讐の刃ー 9 | じゅりれなよ永遠に

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じゅりれな・坂道小説書いてます。

襲撃があった1時間後

友梨奈が部屋に戻ると、

目の前に広がる光景に息を呑んだ。

 

理佐、天、そして俊司の遺体が

無惨に横たわっていた。

 

部屋は静寂に包まれ、

ただ冷たい空気が漂っていた。

 

友梨奈は冷静な表情で理佐の遺体に近づき、

そっと彼女の頬に手を当てた。

 

理佐の顔は安らかで、

まるでまだ生きているかのようだった。

 

「ごめん…守ってあげられなくて…」

 

友梨奈の声はかすれ、

涙が一粒、理佐の頬に落ちた。

 

彼女はそのまま理佐の横に座り込み、

深い悲しみと無力感に包まれた。

 

友梨奈の心には、

理佐との思い出が次々と蘇り、胸を締め付けた。

 

「理佐…ありがとう。

いつも私のために頑張ってくれて…」

 

友梨奈は静かに呟き、理佐の手を握りしめた。

 

その瞬間、友梨奈の中で何かが変わった。

 

彼女は理佐のためにも、

この悲劇を無駄にしないと誓った。

 

涙を拭い、友梨奈は立ち上がり、

決意を新たにした。

 

「絶対に許さない…」

 

友梨奈の目には、強い意志が宿っていた。