襲撃があった1時間後
友梨奈が部屋に戻ると、
目の前に広がる光景に息を呑んだ。
理佐、天、そして俊司の遺体が
無惨に横たわっていた。
部屋は静寂に包まれ、
ただ冷たい空気が漂っていた。
友梨奈は冷静な表情で理佐の遺体に近づき、
そっと彼女の頬に手を当てた。
理佐の顔は安らかで、
まるでまだ生きているかのようだった。
「ごめん…守ってあげられなくて…」
友梨奈の声はかすれ、
涙が一粒、理佐の頬に落ちた。
彼女はそのまま理佐の横に座り込み、
深い悲しみと無力感に包まれた。
友梨奈の心には、
理佐との思い出が次々と蘇り、胸を締め付けた。
「理佐…ありがとう。
いつも私のために頑張ってくれて…」
友梨奈は静かに呟き、理佐の手を握りしめた。
その瞬間、友梨奈の中で何かが変わった。
彼女は理佐のためにも、
この悲劇を無駄にしないと誓った。
涙を拭い、友梨奈は立ち上がり、
決意を新たにした。
「絶対に許さない…」
友梨奈の目には、強い意志が宿っていた。