ガラスを割れ ー復讐の刃ー 8 | じゅりれなよ永遠に

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じゅりれな・坂道小説書いてます。

男達は部屋の奥へと進んでいく。

 

「早くにげて!」

 

理佐は再び叫び、

天と俊司が無事に逃げられるように

イスを男たちに投げつけて時間を稼いだ。

 

天と俊司は窓から外に出ようと必死だった

 

天の心には

理佐の勇気と犠牲が深く刻まれていた。

 

だが、天が窓を開けた瞬間、“シュン”と

男が発砲した消音拳銃の音がなり

天の背中に命中した。

 

天は倒れ込んだ。

 

そして男が二人、入ってきて

俊司を取り押さえた。

 

「悪かった!!助けて。」

 

俊司は叫んだが

男二人は俊司の口を手で塞いで

拳銃を心臓にあてて発砲した。

 

俊司は絶命した。

 

天は倒れながらその光景を見ていたが

やがて力尽きた。

 

理佐はイスを振り回して抵抗していたが

男の一人が拳銃を取り出し

理佐にめがけて発砲した。

 

銃には消音装置が取り付けられていた。

 

“シュン”と軽い音が2発鳴った。

 

弾丸は理佐の右胸と腹部に命中した。

 

理佐はうつ伏せに倒れ込んだ。

 

そして、最後に言葉を振り絞った。

 

「友梨奈・・・ごめん。」

 

理佐は静かに息を引き取った。

 

男たちは急いで去って行き

部屋には理佐たちの遺体だけが残っていた。