抱きしめたい ~抱擁LOVE~20(終) | じゅりれなよ永遠に

じゅりれなよ永遠に

じゅりれな・坂道小説書いてます。

<松井玲奈side>

右矢印右矢印右矢印右矢印右矢印右矢印右矢印

それから、3か月後

 

私は長年勤めたTBCテレビを退社して、

 

四国に行くことにした。

 

私は荷物を持って、東京駅にいた。

 

すると、改札前には友梨奈がいたのだ。

 

「見送りに来てくれたの??」

 

「はい!」

 

「友梨奈のおかげだよ。

 だから、私は素直になれた。」

 

「本当に玲奈さんは世話が焼けるんですから、

 向こうにいっても何かあったら

 いつでも連絡して下さい。」

 

「うん、ありがとう。」

 

「玲奈さん・・・最後にお願いが・・・」

 

「なに?」

 

「抱きしめてもいいですか?」

 

「うん!」

 

私は手を広げた。

 

すると友梨奈は力一杯私を抱きしめた。

 

私も友梨奈を抱きしめる

 

まるでこの瞬間が永遠に続くかのような

情熱的で切ない抱擁であった。

 

<平手友梨奈side>

右矢印右矢印右矢印右矢印右矢印右矢印右矢印

やがて、玲奈さんは改札口に入り

なんども手を振りながら

私の視界から消えていった。

 

その瞬間、私の目から大粒の涙が零れ落ちた。

 

まったく後悔がないと言ったら嘘になる・・・

 

今も心が張り裂けそうなくらいに哀しいよ。

 

でも、私が哀しい思いをすることによって

玲奈さんが幸せになるなら、

 

私は喜んで涙を流すよ。

 

私はあなたのこと愛せて幸せでした。

 

こんな私に好意を持ってくれてありがとう。

 

今、心から思えるよ

 

玲奈さん、あなたに会えてよかった・・・・

 

 

―FIN―