抱きしめたい!! 9 | じゅりれなよ永遠に

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じゅりれな・坂道小説書いてます。

店をでると

三浦さんがタクシーを捕まえてくれて

私と玲奈さんがそれに乗り込む。

 

窓際に三浦さんがよってくる。

 

佐藤さんはその後方に立っていた。

 

「玲奈、気をつけて帰れよ。

返事まってるから。」

 

「あ・・・はい・・・」

 

玲奈さんは何故か照れていた。

 

返事??返事ってなんだぁ??

 

まさか、交際を申し込んだのかぁ・・・?

 

やがて、タクシーが出発して

私はすぐに玲奈さんに訊ねた。

 

「なんの返事ですか??三浦さん。」

 

「なんでもないよ。」

 

「嘘!交際を申し込まれたんでしょ?」

 

玲奈さんは咳き込みそして、静かに頷いた

 

「ええ~~本当なんですか??」

 

「うん・・・嘘みたいだけど、本当なの

あんな優しくて有能な男性が私のこと

好きでいてくれたなんて」

 

玲奈さんは幸せそうな顔をする。

 

切ない・・・

 

私は途端切なくて胸が張り裂けそうになる

 

「玲奈さんは三浦さんのこと好きなんですか?」

 

「こんな人が恋人だったらいいなあ~~って

憧れはあるの・・・でも、好きなのかどうかは

まだ、よくわからないの。」

 

よし、まだ大丈夫だ!

 

でも、確実に好きになりかけている。

 

これはうかうかしていられない。

 

何とかしないと玲奈さんを奪われてしまう。

 

やがて、タクシーは

玲奈さんのマンションに到着して

玲奈さんは降車する。

 

「じゃあね友梨奈~~おやすみ!」

 

「おやすみなさい!」

 

一人になった私は、

玲奈さん奪還作戦を考えたのだが

いいアイディアが浮かばず

マンションへ到着したのだ。